しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「敗者の嘘 アナザーフェイス2」  堂場瞬一 

2013年12月30日 | 読書
「敗者の嘘 アナザーフェイス2」  堂場瞬一   文春文庫   神保町で、マンションの1室で火災があり、資産家の老夫婦が死体で発見される。 死体には刺し傷があり、強盗殺人事件として捜査が始まる。 2週間後、夫のキャッシュカードで金を引き出している男が防犯カメラ映る。 それが、盗犯の前科のあった渋谷にそっくりだった。 しかし、渋谷はなかなか自供せず、1週間に及ぶ任意取り調べ中に渋谷は自殺する。 そ . . . 本文を読む
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「3652 伊坂幸太郎エッセイ集」  伊坂幸太郎 

2013年12月26日 | 読書
「3652 伊坂幸太郎エッセイ集」  伊坂幸太郎    新潮社   10周年目に出した、初のエッセイ集。 2000年から2010年。 タイトルもそれに関したもの。 「10周年記念エッセイ集」 伊坂さんを読み始めたのは2005年の始めで、その時にそれまで出た本は一気に読んだ。 その後も続けて読んでいる、好きな作家さんの一人。 しかし今まで、エッセイは読んだことがなかった、多分。 インタビ . . . 本文を読む
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「君の館で惨劇を」 獅子宮敏彦 

2013年12月20日 | 読書
「君の館で惨劇を」 獅子宮敏彦   南雲堂    三神悠也と白縫乙哉は幻遊城と呼ばれる、幻城戯賀の個人美術館に来ていた。 三神と白縫はミステリー作家で、幻城戯賀は横溝正史や江戸川乱歩などの小説の場面を描く画家だった。 その日、幻遊城に女王蜂が来訪すると言う情報が入ったからだ。 女王蜂とは、大富豪、天綬在正の再婚相手で23歳の麗火。 天綬在正はミステリマニアで、幻城戯賀のパトロンと言われていた。 . . . 本文を読む
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「花の鎖」  湊かなえ

2013年12月19日 | 読書
「花の鎖」  湊かなえ  文藝春秋  3人の女性の物語が並行していく。 梨花 祖母と二人暮らし。勤めていた英語教室が潰れ、職を失う。 祖母の手術代を工面しようと、謎のKに頼む。 Kとは、毎年決まった日に、母親の大きな花束を贈って来ていた、両親が交通事故で死んだ時に梨花に援助を申し込んでいた。 その時は断ったが、祖母の為に頼ってみようと考える。 美雪 夫の和弥は美雪の従兄弟の陽介が新しく開いた . . . 本文を読む
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「友罪」  薬丸岳

2013年12月12日 | 読書
「友罪」  薬丸岳   集英社    ネットカフェ難民だった27歳の益田純一は、寮がある会社、カワケン製作所に働き口を見つける。 ジャーナリスト志望の益田は、一時しのぎのつもりだった。 同時期に、同い年の無愛想な鈴木秀人も入社して、寮では隣の部屋になる。 益田は、鈴木の尋常でないうなされ声に悩まされる。 その事を伝えると、「自分だって」と返される。 益田は鈴木を見て、中学2年の時のことを思い出し . . . 本文を読む
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「新リア王」   高村薫

2013年12月08日 | 読書
「新リア王」   高村薫   新潮社 上・下巻 75歳の代議士福澤榮は、会期中の国会を抜け出し、青森筒木坂の普門庵を訪れる。 そこには、晴子との間に出来た息子、彰之が僧侶として暮らしていた。 雪に覆われた荒れ庵で、75歳の榮と彰之は、今までの事を語り合う。 「晴子情歌」の続編。 過去を振り返り、その時の事を確かめるように語る父と息子。 語り合うのではなく、一方通行で語って聞かせる感じ . . . 本文を読む
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「アンダルシア 外交官 黒田康作」  真保裕一 

2013年12月06日 | 読書
「アンダルシア 外交官 黒田康作」  真保裕一     講談社NOVELS    スペインのバルセロナの領事館に、マドリードに住む在留邦人からSOSの連絡が入いる。 アンドラに買い物に行き、パスポートと財布を落とし帰れなくなって困っていると言う。 アンドラは、スペインとフランスに挟まれた小国で日本大使館はなく、管轄はパリ。 その事を伝えようとする職員を、たまたま任務で訪れていた黒田康作が止める。 . . . 本文を読む
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「少年十字軍」   皆川博子

2013年12月05日 | 読書
「少年十字軍」   皆川博子   ポプラ社     13世紀フランス。 第四次十字軍が失敗に終わり、聖地エルサレムは異教徒の手に落ちていた。 ノワイエ伯領にいた12歳の羊飼いの少年エティエンヌ。 ある日、目の前に大天使ガブリエルが現れ「エルサレムに行け」と告げる。 エティエンヌは修道士のフルクと4人の仲間で、マルセイユから船に乗るため旅をしていた。 仲間は13歳の農奴の娘アンヌと7歳の弟のピップ . . . 本文を読む
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