しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「霜の降りる前に」  ヘニング・マンケル

2016年06月18日 | 読書
「霜の降りる前に」  ヘニング・マンケル   創元推理文庫   上・下巻5  Innan Frosten      柳沢由実子・訳 リンダ・ヴァランダー、まもなく30歳。 警察学校を修了して秋からイースタ署に赴任することが決まり、この夏は父クルトのアパートに同居している。 久しぶりの故郷で、旧友ふたりとの付き合いも復活した。 だが、その友人のひとりアンナがいきなり行方不明に。 いなくなる直前にア . . . 本文を読む
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「天国でまた会おう」  ピエール・ルメートル 

2016年06月15日 | 読書
「天国でまた会おう」  ピエール・ルメートル   早川書房      Au revoir la-haut   平岡敦・訳 1918年11月2日。 第一次世界大戦が終わる10日ほど前。 アルベール・マイヤールが所属するフランスの部隊はドイツの部隊と、百十三高地攻防で向かい合っていた。 しかし、休戦の噂が真実味を帯びる中、兵士の戦意は下がり、それはドイツも同じようだった。 アルベールは、プラデル中尉 . . . 本文を読む
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「Aではない君と」  薬丸岳 

2016年06月13日 | 読書
「Aではない君と」  薬丸岳  講談社   吉永圭一の14歳の息子、青葉翼が逮捕される。 3年半前に離婚し、母親の純子と暮らしている翼とは時々会う程度だった。 翼は同級生の藤井優斗を雑木林に呼び出し、刃物で胸を刺し殺害したと見られていた。 吉永はその時間の少し前に、翼から電話が掛かって来たが、仕事仲間と祝杯中で電話に出なかった事を悔やむ。 翼は取り調べに対しても、弁護士に対しても何も話さない。 . . . 本文を読む
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「カラヴァッジョ展 」 国立西洋美術館

2016年06月10日 | 展覧会
日伊国交樹立150周年記念   「カラヴァッジョ展」   国立西洋美術館       2016.3.1(火)~6.12(日) ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ (1571年~1610年) イタリア、ミラノ出身の画家。 現存する作品は60点強のなか、11点が展示。 カラヴァッジョに影響を受けた継承者たち、カラヴァジェスキの作品を合わせた51点の展示。 カラヴァッジョは、作品より先に名 . . . 本文を読む
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「その女アレックス」 ピエール・ルメートル

2016年06月09日 | 読書
「その女アレックス」 ピエール・ルメートル   文春文庫     ALEX               橘明美・訳 アレックスは夜中の帰宅途中にある男に拉致され監禁される。 車に押し込まれる所を目撃した人が警察に通報する。 通報を受けて、捜査を担当する事になったのはカミーユ・ヴェリーヴェン警部。 カミーユは過去に妊娠中の妻が誘拐され殺されていた。 誘拐事件には係りたくなかったのだが、人手がなかっ . . . 本文を読む
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「人類暗号」  フレドリック・T・オルソン 

2016年06月01日 | 読書
「人類暗号」  フレドリック・T・オルソン   ハヤカワ文庫NV  上・下巻  SLUTET PA KEDJAN       熊谷千寿・訳 軍を退役し人生を見失ったウィリアムは自殺を図った。 駆けつけた元妻の機転で辛うじて命を取りとめ入院したが、病室から突如として何者かに拉致されてしまう。 ヨーロッパのどこかにある古城を改造した、名もわからぬ“組織”の研究所に監禁された彼は、そこで奇妙な暗号文書 . . . 本文を読む
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