「ナミヤ雑貨店の奇蹟」 東野圭吾 角川書店
第1章 回答は牛乳箱に
第2章 夜更けにハーモニカを
第3章 シビックで朝まで
第4章 黙禱はビートルズで
第5章 空の上から祈りを
東京から電車で2時間ほど離れた地方都市。
深夜、悪い事をして、逃走中の敦也と翔太と幸平の3人組。
乗っていた車が止まってしまい、朝まで隠れて逃げ出そうと、近くにある廃屋に逃げ込む。
そこは、 . . . 本文を読む
「追撃の森」 ジェフリー・ディーヴァー 文春文庫
THE BODIES LEFT BEHIND 土屋晃・訳
アメリカ、ウィスコンシン州ケネシャ郡。4月17日金曜日。
モンダック湖畔の別荘で、スティーヴンとエマ・フェルドマン夫妻が2人組の殺し屋ハートとルイスに襲われる。
スティーヴンは911に通報電話を入れるが「こちら」の一言で切れてしまう。
保安官事務所は、1 . . . 本文を読む
「静人日記」 天童荒太 文藝春秋
“悼む”旅をしている、静人の2005年12月から、2006年6月までの日記。
「悼む人」で静人がつけていた日記だが、時期は重ならない。
日記形式だが、純粋に日記というよりは物語的な内容。
悼むために知りたいことは、亡くなった状況ではなく、ひとりの人として「誰を愛し、誰に愛され、どんなことで感謝されたか」。
その事を覚えると言う事。
実際には . . . 本文を読む
「悼む人」 天童荒太 文藝春秋
坂築静人は、医療機器メーカーに勤めていたが、医師である親友の死などがきっかけで死んだ人を悼むことを始める。
始めは道端に置かれた慰霊の花を見つけ、亡くなった人が気になった。
自分の知らないところで、たくさんの人が死んで、誰からも忘れ去られていると思うといたたまれなくなる。
静人はその場所で、膝を付き、悼むことを始める。
悼むのは、その人が誰に愛さ . . . 本文を読む
「キリング・サークル」 アンドリュー・パイパー 新潮文庫
THE KILLING CIRCLE 佐藤耕士・訳
パトリック・ラッシュは7歳の息子サムとドライブ・イン・シアターに来ていて、サムが誘拐される。
2人でホットドックを買った後のわずかな隙だった。
夜のトウモロコシ畑を走る黒い男の影が見え、誰が連れ去ったか、パトリックには分かった。
それは、4年前。
. . . 本文を読む
「アルセーヌ・ルパン全集15 カリオストロ伯爵夫人」 モーリス=ルブラン 偕成社
La Comtesse de Caglistro 竹内英夫・訳
20歳のアルセーヌ=ルパンは、母方の姓ラウール=ダンドレジーと名乗っていた。
ラウールは、ゴドフロワ=デティーグ男爵の18歳のひとり娘、クラリスに恋をして、2人は愛し合う。
しかし、結婚を申し込みに行き、男爵にこっぴ . . . 本文を読む
「赤い森」 折原一 祥伝社
樹海の中の山荘で、惨劇があった。
小説家の鬼頭がスランプに陥り、画家の妻と2人の幼い娘を殺してしまう。
その山荘は、今はどこにあるか分からない。
その話を聞いて、山荘を探そうと樹海に入った若者が書いた手記がある。
山荘のたどり着いた帰り道に遭難して、死んでしまい、手記だけが残される。
その話をするのは、民宿の主人。
話を聞いた宿泊客の中には、自分も山荘 . . . 本文を読む
「姿なき殺人」 ギリアン・リンスコット 講談社文庫
Absent Friends 加地美知子・訳
1918年12月、第一次世界大戦直後の英国。
女性が選挙権を獲得した最初の総選挙を前に、女性人権活動家のネル・ブレイは立候補を希望していた。
しかし、なかなか立候補する選挙区が見つからない。
資金の調達が不可能だというのだ。
そんな時、友人モイラが田舎のヘレフォー . . . 本文を読む
「毒の目覚め」 S.J.ボルトン 上・下巻 創元推理文庫
Awakening 法村里絵・訳
英国の小さな村で、野生動物病院の獣医をしているクララ・ベニング。
クララはある理由から、目立たず静かに暮らしたいと願っていた。
近くに住む主婦からベビー・ベッドに蛇がいると電話を受け、駆けつける。
赤ちゃんの上にいた蛇は、毒蛇のクサリヘビだった。
無事に蛇を捕獲した . . . 本文を読む
「罪のゆくえ」 バーバラ・シャロピ 創元推理文庫
Blameless 小津薫・訳
ダイアナ・マーカスは境界域人格障害専門のセラピスト。
3年に渡る治療の末、数か月前に別の医師に引き継いだ患者ジェイムズ・ハッチンスが自殺する。
ジェイムズはグループ・セッションを受け快方に向かっていたが、イーサン・クルーズの参加がマイナスになる。
手に負えなくなったジェ . . . 本文を読む