「往復書簡」 湊かなえ 幻冬舎
手紙だけで語られる、3編の物語。
「十年後の卒業文集」
高校時代の放送部の6人。
その2人が結婚式を挙げ、集まったメンバー。
夫の海外赴任に付いて行った高倉悦子は、一人だけ参加しなかった千秋が行方不明だと知り、その事を知ろうとする。
手紙を読んでいた、悦子は嫌な人だと思った。
最後まで読んで、本当に嫌な人だとの思いが強くなる。
何の為の手紙だ . . . 本文を読む
「夜の終焉」 堂場瞬一 中央公論新社 上・下巻
厚木市の国道129号線沿いにある深夜営業の喫茶店『アーク』。
店長、真野亮介が一人でひっそりと営む店。
早朝、訪れた一人の少女が、店を出た途端に交通事故に遭い意識を失う。
少女は身元が分かる物を持たず、汐灘市の地図を持っていた。
『アーク』の常連の交通課の警察官、石田は真野に少女の身元捜しを提案し、真野は引き受ける。
それは、2 . . . 本文を読む