しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「キュレーターの殺人」 M・W・クレイヴン

2024年11月27日 | 読書
「キュレーターの殺人」 M・W・クレイヴン      ハヤカワ・ミステリ文庫    THE CURATOR           東野さやか・訳3か所で切断された指が見つかる事件が発生する。被害者は女性2人に男性1人。 状況から被害者は死亡していると思われるが、女性の遺体は発見されていなかった。国家犯罪対策庁(SCA)の重大犯罪分析官(SCAS)ワシントン・ポー部長刑事は、分析官 . . . 本文を読む

「ウォッチメイカーの罠」 ジェフェリー・ディーヴァー 

2024年11月20日 | 読書
「ウォッチメイカーの罠」 ジェフェリー・ディーヴァー  文藝春秋   The Watchmaker’s Hand      池田真紀子・訳高層ビル建設現場で大型クレーンが倒壊し、作業員が死亡、周囲に多大な損害をもたらした。犯行声明を出したのは富裕層のための都市計画に反対する過激派組織。開発を中止せねば同じ事故がまた起こるというのだ。タイムリミットは24時間。科学捜査の天才リンカーン・ラ . . . 本文を読む

「死はすぐそばに」  アンソニー・ホロヴィッツ

2024年11月19日 | 読書
「死はすぐそばに」  アンソニー・ホロヴィッツ  創元推理文庫  CLOSE TO DEATH         山田蘭・訳ロンドンはテムズ川沿いの閑静な高級住宅地リヴァービュー・クロースで、金融業界のやり手がクロスボウの矢を喉に突き立てられて殺された。門と塀で外部と隔てられた、昔の英国の村を思わせる敷地のなかで6軒の家の住人が穏やかに暮らす――この理想的な環境を、新参者の被害者は騒音やプール建築計 . . . 本文を読む

「了巷説百物語」  京極夏彦 

2024年11月16日 | 読書
「了巷説百物語」  京極夏彦   角川書店  下総国、佐倉藩の酒々井宿に、狐狩りを渡世にする稲荷藤兵衛(とうかとうべい)がいた。藤兵衛にはもうひとつ〈洞観屋〉と呼ばれていた。それは嘘を見破る事が出来るからだった。天保10年の暮れ、藤兵衛は藩士の山崎由良治から依頼を受ける。山崎は、百姓が生活の苦しさから子を間引いたり堕すことを政が悪いからだと考える。そして、今水野忠邦が老中首座になり、この国を良い方 . . . 本文を読む

「すべての罪は血を流す」 S・A・コスビー 

2024年11月03日 | 読書
「すべての罪は血を流す」 S・A・コスビー  ハーパーBOOKS  ALL THE SINNERS BLEED       加賀山卓朗・訳アメリカ、ヴァージニア州チャロン郡。白人至上主義者が建てた銅像があり、人種差別問題の残る南部の町。タイタス・クラウンは2年前にFBIを辞め、保安官になっていた。ある日、ハイスクールで発砲があったと連絡が入り駆け付ける。撃たれたのは優秀な教師として人気もあった、ジ . . . 本文を読む

「ブラックサマーの殺人」 M・W・クレイヴン

2024年11月01日 | 読書
「ブラックサマーの殺人」 M・W・クレイヴン  ハヤカワ・ミステリ文庫   BLACK SUMMER    東野さやか・訳ワシントン・ポーは、レストラン〈パラス&スロー〉のオーナーでシェフのジェレド・キートンを娘のエリザベスを厨房で殺したとして逮捕する。厨房は大量の血を拭き取った跡があった。エリザベスの遺体は見つからなかったが、色々な状況からポーはキートンが娘を殺したと確信する。6年後、エリザベス . . . 本文を読む