「月下の犯罪」 サーシャ・バッチャーニ
1945年3月、レヒニッツで起きたユダヤ人虐殺、そして或るハンガリー貴族の秘史 講談社選書メチェ
Und was hat das mit mir zu tun? 伊東信宏・訳
1945年3月オーストリア国境の街、レヒニッツで180人のユダヤ人が虐殺される。「レヒニッツの虐殺」。
2013年、それに伯母マルギッ . . . 本文を読む
「ジュリアン・ウェルズの葬られた秘密」 トマス・H・クック ハヤカワ・ミステリ
The Crime of Julian Wells 駒月雅子・訳
「ジュリアン・ウェルズという真摯な作家がいた。あの日、彼は自殺した―彼はかけがえのない友だった」
犯罪・虐殺を取材し、その本質を抉る作品を発表したジュリアンは、死の直前もロシアの殺人犯に関する資料調査に没頭していたという . . . 本文を読む
「希望の糸」 東野圭吾 講談社
汐見行伸と玲子夫婦は、震災で2人の子どもを亡くす。
もう1度、生きる為に子どもを作って育てようと決心する。
玲子は3人目の子どもが出来なかったので、不妊治療を受け体外受精を選択する。
そして何度かの失敗の後、新しい命が宿る。
金沢の老舗旅館『たつ芳』の若女将、芳原亜矢子は父親の遺言から、腹違いの弟がいる事を知る。
その名前は松宮脩平。加賀恭一郎の従弟だっ . . . 本文を読む
「カササギ殺人事件」 アンソニー・ホロヴィッツ 創元推理文庫 上・下巻
MAGPIE MURDERS 山田蘭・訳
1955年7月、サマセット州にあるパイ屋敷の家政婦の葬儀が、しめやかに執りおこなわれた。
鍵のかかった屋敷の階段の下で倒れていた彼女は、掃除機のコードに足を引っかけて転落したのか、あるいは……。
その死は、小さな村の人間関係に少しずつひびを入れていく。
燃やされ . . . 本文を読む
「未来」 湊かなえ 双葉社
父を亡くした10歳の章子に1通の手紙が届く。
それは20年後の未来、30歳の章子からだった。
その証拠として、東京の遊園地『ドリームマウンテン30周年記念の栞が同封されていた。
章子が父の病が治ったら行こうと約束していたドリームマウンテンは10周年だった。
その手紙で、「20年後は幸せだと言える人生を歩んでいるから頑張れ」とエールを送っていた。
10歳の章子は . . . 本文を読む
「犯人に告ぐ3 紅の影」 雫井脩之 双葉社
「犯人に告ぐ2」の続編。
神奈川県警は〈大日本誘拐団〉を名乗るグループの誘拐事件で捕まった砂山兄弟の取り調べ、首謀者の淡野〔リップマン〕を見つけ出そうとしていた。
1枚だけある横顔のリップマンの写真を防犯カメラの映像を収集し、AIを使って行動解析する方法が取られる。
その成果が、淡野を慌てさせることになる。
淡野はシノギから足を洗う決心を固め、 . . . 本文を読む
「わが母なるロージー」 ピエール・ルメートル 文春文庫
ROSY&JOHN 橘明美・訳
パリで爆破事件が発生した。
爆発物は140ミリ砲弾だった。
爆発から2時間後、直後、警察に出頭した27歳のジャン・ガルニエは話す相手としてカミーユ・ヴェルーヴェン警部を指名する。
ジャンは砲弾は7つ仕掛け、残りの6つは毎日1つずつ爆発するようにセットしたと言う。
砲弾のある場所を教える代わりに . . . 本文を読む