「火焰」 サンドラ・ブラウン 集英社文庫
SMOKE SCREEN 林啓恵・訳
チャンネル7の報道記者、ブリット・シェリーは、昔馴染の刑事ジェイ・バージェスのベッドで目覚める。
ジェイから連絡を受けバーで出会い、そこでジェイから聞いた話で衝撃を受けるが、そこから先の記憶がなかった。
いつまでも起きないジェイは、すでに死亡していた。
ブリットは不可解な記憶喪失を、デートレイプドラッグを飲まされたのだと推測。
誰が飲ませたのかは分からないが、そのことを記者会見で話すが、信じる人がいなかった。
その夜、ブリットは、元消防士のラリー・ギャノンに誘拐される。
ラリーには同じような状況が5年前に起きていた。
ジェイのパーティーに招待され、記憶がなくなり気が付いたら隣で売春婦のス―ジー・モローが死んでいたのだ。
ブリットの報道のせいで、職も婚約者も失ったラリーだが、同じ状況にブリットを信じる。
自分が罠にはめられたと気が付いたラリーは、ブリットから話を聞き出そうとする。
そして検死の結果、ジェイは絞殺されたことが分かり、ブリットは殺人容疑者となる。
2人は、罠の真相を探り始める。
それは、5年前に起きた、警察署の火災で7名が死亡した事件と係りがあると思われた。
色々と盛り沢山な感じの物語。
実際に進行中の事件と、その要因になっていると思われる5年前の警察署の火災。
スリリングに進んで、テンポもまあまあいい。
アクションもあるが、取って付けた感じではなく盛り上げてくれる。
警察火災の真相も、なかなか凄い。
しかし、みんな自分が大事で、他人の命や人生が軽い。
それが、友人という形で隣にいるのかと思うと、絶望の深さも深刻。
そんなこんなだから、魅力的な人物は、主人公を含めていないのだが。
デルノ・ピケンズというとても個性的な人物には注目。
彼がこの生活に至った過程も知りたいくらい。
テンポが良くないと感じたのは、ロマンスの部分。
そして、感情的にも恨みに思っていたラリーが、そう簡単にブリットになびくのが理解出来ない。
外見が1番なのか、飢えていたのか。
ブリットも賢いようで、あまりそうでもないような。
ただ騒ぎ立てているだけの感じ。
そして、活躍したのは記憶が戻ったことだけの様な気がする。
ロマンスはあまりいらないと思っていたら、元はロマンス作家だったのだ。
無理ないのか。でもいらない。
SMOKE SCREEN 林啓恵・訳
チャンネル7の報道記者、ブリット・シェリーは、昔馴染の刑事ジェイ・バージェスのベッドで目覚める。
ジェイから連絡を受けバーで出会い、そこでジェイから聞いた話で衝撃を受けるが、そこから先の記憶がなかった。
いつまでも起きないジェイは、すでに死亡していた。
ブリットは不可解な記憶喪失を、デートレイプドラッグを飲まされたのだと推測。
誰が飲ませたのかは分からないが、そのことを記者会見で話すが、信じる人がいなかった。
その夜、ブリットは、元消防士のラリー・ギャノンに誘拐される。
ラリーには同じような状況が5年前に起きていた。
ジェイのパーティーに招待され、記憶がなくなり気が付いたら隣で売春婦のス―ジー・モローが死んでいたのだ。
ブリットの報道のせいで、職も婚約者も失ったラリーだが、同じ状況にブリットを信じる。
自分が罠にはめられたと気が付いたラリーは、ブリットから話を聞き出そうとする。
そして検死の結果、ジェイは絞殺されたことが分かり、ブリットは殺人容疑者となる。
2人は、罠の真相を探り始める。
それは、5年前に起きた、警察署の火災で7名が死亡した事件と係りがあると思われた。
色々と盛り沢山な感じの物語。
実際に進行中の事件と、その要因になっていると思われる5年前の警察署の火災。
スリリングに進んで、テンポもまあまあいい。
アクションもあるが、取って付けた感じではなく盛り上げてくれる。
警察火災の真相も、なかなか凄い。
しかし、みんな自分が大事で、他人の命や人生が軽い。
それが、友人という形で隣にいるのかと思うと、絶望の深さも深刻。
そんなこんなだから、魅力的な人物は、主人公を含めていないのだが。
デルノ・ピケンズというとても個性的な人物には注目。
彼がこの生活に至った過程も知りたいくらい。
テンポが良くないと感じたのは、ロマンスの部分。
そして、感情的にも恨みに思っていたラリーが、そう簡単にブリットになびくのが理解出来ない。
外見が1番なのか、飢えていたのか。
ブリットも賢いようで、あまりそうでもないような。
ただ騒ぎ立てているだけの感じ。
そして、活躍したのは記憶が戻ったことだけの様な気がする。
ロマンスはあまりいらないと思っていたら、元はロマンス作家だったのだ。
無理ないのか。でもいらない。