「魔眼の匣の殺人」 今村昌弘 東京創元社
娑可安湖集団テロ事件から3か月。
剣崎比留子は、班目機関なる組織の研究機関がW県I郡旧真雁地区にあった言う情報を得る。
また『月刊アトランティス』と言う雑誌に、娑可安湖集団テロ事件などを予言した手紙が来たと掲載される。
差出人不明だが、消印はW県。そして村人からM機関の実験施設があったとの情報も。
葉村譲は内緒で出掛けようとする比留子に気が付き . . . 本文を読む
「屍人荘の殺人」 今村昌弘 東京創元社
神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と会長の明智恭介は、曰くつきの映画研究部の夏合宿に加わるため、同じ大学の探偵少女、剣崎比留子と共にペンション紫湛荘を訪ねた。
合宿一日目の夜、映研のメンバーたちと肝試しに出かけるが、想像しえなかった事態に遭遇し紫湛荘に立て籠もりを余儀なくされる。
緊張と混乱の一夜が明け―。
部員の一人が密室で惨殺死体と . . . 本文を読む
「魔力の胎動」 東野圭吾 角川書店
鍼灸師のナユタはプロのアスリートを顧客に持っていた。
スキージャンパーの坂屋もその1人だった。
北稜大学の筒井は『流体力学』を研究していて、坂屋のジャンプの解析をしていた。
その筒井を訪ねて来た少女がいた。
開明大学医学部の脳科学者、羽原の娘、円華だった。
円華は母親と自分が巻き込まれた竜巻の情報を筒井から得る為に来たのだった。
円華は坂屋のジャンプ . . . 本文を読む
「沈黙のパレード」 東野圭吾 文藝春秋
静岡県の小さな町でゴミ屋敷と呼ばれた家が火事で焼け、そこから2体の遺体が見つかる。
火事の前に白骨化していたと見られた。
一方はそこに住んでいた老女で、もう一方は3年前に失踪届が出ていた東京の菊野市の並木佐織。
佐織は失踪当時19歳で、老女とも面識はなく静岡にも行ったことはないと言う。
その老女の息子は蓮沼寛一。
23年前、12歳の本橋優奈が誘拐 . . . 本文を読む
「緋色の囁き」 綾辻行人 講談社文庫
「私は魔女なの」謎の言葉を残したまま一人の女生徒が寮の「開かずの間」で焼死した。
その夜から次々と起こる級友たちの惨殺事件に名門女学園は恐怖と狂乱に包まれる。
創立者の血をひく転校生冴子は心の奥底から湧き起こってくる“囁き”に自分が殺人鬼ではないかと恐怖におののく。
<文庫本裏カバーより>
綾辻さんは『館シリーズ』を昔読んだ。 . . . 本文を読む
2020 プロ野球開幕
コロナウィルスの影響で延期になっていたプロ野球がセ・パ同時開幕。
無観客は寂しいけれど、野球が観られるのは嬉しい。
久し振りのスポーツ観戦。やっと春が来た感覚。
広島カープは横浜でDeNAと対戦。
今日は1日雨の予報なので、開幕戦から雨天中止かと思われたが、30分遅れで無事開幕。
無事と言っても、ずっと雨が降る中、選手は大変。御苦労様でした。
そして、大瀬良投手の投打に渡 . . . 本文を読む
「シルマリルの物語 シルマリルリオン」 (再読) J.R.R.トールキン 評論社 上・下巻
The Silmarillio 田中明子・訳
J.R.R.トールキンが長い間考え作り上げていた神話の世界。
構想の骨格は『指輪物語』よりずっと昔に出来上がっていたと言う。
同じ伝記が違う形式や文体で書かれているものもある。
物語として出版されることがなかったものを、没後4年にして、息子 . . . 本文を読む
「ブラック・スクリーム」 ジェフリー・ディーヴァー 文藝春秋
The Burial Hour 池田真紀子・訳
ニューヨークの路上で男が拉致されるのを少女が目撃した。
やがて被害者の苦痛のうめきをサンプリングした音楽とともに、監禁されて死に瀕している被害者の姿が動画サイトにアップされた。
アップロードしたのは「作曲家(コンポーザー)」を自称する人物。
捜査を依頼された科学捜 . . . 本文を読む