しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「六人の嘘つきな大学生」 浅倉秋成 

2024年12月31日 | 読書
「六人の嘘つきな大学生」 浅倉秋成  角川書店  人気のIT企業「スピラリンクス」が初めて行う新卒総合職の採用。応募総数は5000人を超えていた。その中で最終選考まで残った6人の大学生。波多野祥吾、袴田亮、久賀蒼太、森久保公彦、矢代つばさ、嶌衣織。最終選考は1ヶ月後に行われるグループディスカッション。人事部長の鴻上は、ディスカッションの出来によっては、6人全員に内定を出す可能性もある、チームを結成 . . . 本文を読む
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「病葉草紙」 京極夏彦

2024年12月27日 | Weblog
「病葉草紙」  京極夏彦  文藝春秋   八丁堀にも程近い、八軒長屋二棟の因幡町籐左衛門長屋は25歳の藤介が差配をしている。薬問屋だった籐左衛門が50歳を前に隠居し、その少し前に建てた長屋。主に母親の千代が差配の仕事をしていたが、5年前に千代が逝き、その仕事を藤介が引き継いだ形だった。治安も悪くなくその所為か店子の身持ちも悪くなく、平穏であった。藤介は日に1度長屋を訪れて様子を見るが、1人気にして . . . 本文を読む
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「官僚謀殺シリーズ 知能犯之罠」 紫金陳 

2024年12月23日 | 読書
「官僚謀殺シリーズ 知能犯之罠」 紫金陳  行舟文化                          阿井幸作・訳「十五人の局長を殺し、足りなければ課長も殺す」――殺された公安局副局長の死体の傍らには、そんな“予告状"が残されていた。捜査が進むにつれ指揮官の高棟は、警察の人海戦術の弱点や科学捜査の限界を熟知した犯人の計画に慄然とする。そして予告通り起こる、第二、第三の殺人。 . . . 本文を読む
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「ボタニストの殺人」 M・W・クレイヴン

2024年12月20日 | 読書
「ボタニストの殺人」 M・W・クレイヴン   ハヤカワ・ミステリ文庫  上・下巻 The Botanist        東野さやか・訳ロンドンのテレビ司会者とゲストのトーク番組の収録中に、ゲストのジャーナリスト、ケイン・ハントが突然倒れて死亡する。ケインは女性差別主義者で、その番組で脅迫状が来ている事を話していた。数日前に届いたというその封筒には詩が書かれた紙と押し花が1つ入っていた。ポーはその . . . 本文を読む
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「素晴らしき犯罪」  クレイグ・ライス

2024年12月17日 | 読書
「素晴らしき犯罪」  クレイグ・ライス  ハヤカワ・ミステリ文庫   HAVING WONDERFUL CRIME     小泉喜美子・訳ジェークとヘレンのジャスタス夫婦はニューヨークに来ていて、そこにジョン・J・マローンを呼ぶ。3人がホテルに滞在中ジェークとヘレンが1人の青年デニス・モリスンを拾って来る。デニスは夜中、酔っぱらってロビーで飾ってあった百合の花を盗もうとして客室係を困らせていたのだ . . . 本文を読む
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「古い骨」 アーロン・エルキンズ

2024年12月14日 | 読書
「古い骨」 アーロン・エルキンズ   ミステリア・プレス文庫   OLD BONES      青木久恵・訳モン・サン・ミシェル湾の干潟でギョーム・デュ・ロシェが溺死する。貝を採集していて、潮の満ちを忘れたとされた。その日、ギョームは一族会議を召集し、親族を自分のロシュボン館に招いていた。招かれたのはギョームの遠縁のいとこルネ・デ・ロシュ家族と、ルネの妹のソフィー・バッツ夫婦、ソフィーの甥ノレイモ . . . 本文を読む
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「グレイラットの殺人」 M・W・クレイヴン 

2024年12月05日 | 読書
「グレイラットの殺人」 M・W・クレイヴン  ハヤカワ・ミステリ文庫    DEAD GROUND            東野さやか・訳ショーン・コネリーやジョージ・レーゼンビー、ティモシー・ダルトン、ダニエル・クレイグ、歴代のジェームズ・ボンドのお面を被った6人の男が銀行の貸金庫を襲う。銀行の監視カメラは60分遅れで映像を流すように設定してあった。ショーン・コネリーが指示した番号の金庫をピアース . . . 本文を読む
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