「刺青の男」 レイ・ブラッドベリ ハヤカワ文庫NV
THE ILLUSTRATED MAN 小笠原豊樹・訳
20話からなる短編集
その大男は暑い日なのにウールのシャツを着、胸もとから手首まできっちりボタンをかけていた。
男は全身に彫った18の刺青を、18の秘密の物語を隠していたのだ。
夜、月あかりを浴びると刺青の絵は動きだし、あえかな劇を、未来の劇を、18の物語を演じだす . . . 本文を読む
2014プロ野球 セ・パ開幕
金曜日の同時開幕。
昨年のAクラスがホームで迎える訳でもなく、広島はまたしてもビジターで開幕戦。
パでは、優勝した楽天もビジター。
名古屋ドームは空席もあり、開幕なのに寂しい。
土曜日の方がお客さんは入るのでは。
エース、マエケンの先発だったが2失点で今ひとつ。
打線も今ひとつで、なんだか心配。
しかし、追いつき延長戦へ。
菊池投手のタイムリーで勝ち越し、勝利。
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「禁猟区」 乃南アサ 新潮文庫
4編からなる短編集。
「禁猟区」
巡査部長の若山直子は、ホストに入れあげていた。
かつて補導した少年がホストになっていて、再会したのがきっかけだった。
お金が足りなくなった直子は、同じようにホストクラブで借金を作った少女を助け、家族からお金を受け取る。
「免疫力」
組織犯罪対策課の風祭は、あることが切っ掛けで暴力団の組長、島本と手を組む。
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「64 ロクヨン」 横山秀夫 文藝春秋
D県警では、“ロクヨン”の符丁で呼ばれる未解決の“少女誘拐殺人事件”がある。
1964年に起きた事件で、まもなく時効を迎えようとしていた。
そんな中、警視庁長官が視察に訪れると言う。
広報官、三上は、被害者宅の雨宮家に長官の慰問の段取りを付けに行く。
広報官の前は刑事で、誘拐事件の捜査にも係った三上だった。
そこで、雨宮家と警察の関係が壊れてい . . . 本文を読む
「灰色の虹」 貫井徳郎 新潮文庫
身に覚えのない上司殺しの罪で刑に服した江木雅史。
事件は彼から家族や恋人、日常生活に全てを奪った。
出所後、江木は7年前に自分を冤罪に陥れた者たちへの復讐を決意する。
次々と殺される刑事、検事、弁護士。
次の標的は誰か。
江木が殺人という罪を犯してまで求めたものは何か。
復讐は決して許されざる罪なのか。
愛を奪われた者の孤独と絶望を描き、人間の深 . . . 本文を読む
「祈りの幕が下りる時」 東野圭吾 講談社
刑事、加賀恭一郎の行方知れずの母親が死亡する。
田島百合子と名乗り、仙台のスナックで働いていた。
連絡をくれたのは雇い主の宮本康代で、加賀のことは、百合子が親しくしていた客の綿部俊一が教えてくれたと言う。
綿部と言う人物についてはほとんど分からなかった。
それから十数年後。
葛飾区小菅のアパートの一室から、女性の絞殺体が発見される。
女 . . . 本文を読む