しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「テミスの剣」  中山七里

2020年10月27日 | 読書
「テミスの剣」  中山七里  文春文庫    昭和59年11月2日台風の接近に伴う大雨の夜。 埼玉県浦和市で不動産会社の久留間夫婦が刺殺される。金庫がこじ開けられ強盗殺人とみられた。 捜査にあたった浦和署のベテラン鳴海刑事と若手の渡瀬刑事は、久留間が高利貸をしていた帳簿を発見する。 埼玉県警との合同捜査の中、その情報は隠し、独自に帳簿の客を調べる。 そして、事件発生から20日後、25歳の楠木明大 . . . 本文を読む
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「逃亡刑事」  中山七里 

2020年10月24日 | 読書
「逃亡刑事」  中山七里   PHP研究所    千葉県警組織犯罪対策部のエリート刑事、生田忠幸巡査部長が撃たれて死亡する。 現場は閉店したカーディラーのショールームの中。 捜査一課の高頭冴子警部の班が担当となる。 高取は〈千葉県警のアマゾネス〉と呼ばれていた。 高頭は、生田の上司、玄葉昭一郎課長に生田の追っていた事件の事を聞きに行くが、情報は得られなかった。 ならばと、警察の対局のヤクザの宏龍 . . . 本文を読む
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「人面瘡探偵」  中山七里 

2020年10月22日 | 読書
「人面瘡探偵」  中山七里    小学館        「人面瘡」 じんめんそう。 体についた傷などが人の顔のようになり、意思を持って喋ったりするようになった存在。 妖怪や奇病の一種とされる。 三津木六平は〈古畑相続鑑定〉で相続鑑定士している。 5歳の時に出来た肩の3つの傷が、目と口に見え手で動かして遊んでいるといきなりしゃべり出した。 それ以来、肩に出来た人面瘡を“ジンさん”と呼んでいた。 . . . 本文を読む
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「告解」  薬丸岳 

2020年10月20日 | 読書
「告解」  薬丸岳   講談社   大学生の籬翔太は友人と飲んだ後の夜中。 恋人の栗山綾香に呼び出され雨の中、車で綾香の所へ向かう。 その途中で人を撥ねる。 衝撃を悲鳴が聞こえた事でその事を認識するが、バックミラーには赤信号が映っていた。怖くなり、そのまま車を走らせ、駐車場に止めて電車で家に戻る。 被害者は81歳の法輪君子。 夫の二三久が高熱を出し、氷が足りなくなり、コンビニに買いに行った帰りだ . . . 本文を読む
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「ドクター・デスの遺産」  中山七里 

2020年10月18日 | 読書
「ドクター・デスの遺産」  中山七里    角川書店    男の子から警察の通信指令センターに電話が掛って来る。 「悪いお医者さんが来て、お父さんを殺しちゃたんだよ」と。 犬養隼人刑事とコンビを組んでいる高千穂明日香は、その話を聞き犬養を連れ少年に会いに行く。 少年、馬籠大地の父親の葬儀場に行き、母親から話を聞くが怪しい所はなかった。 しかし、大地からお医者さんは2人来たと聞き、母親の話との矛盾 . . . 本文を読む
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「ハーメルンの誘拐魔」  中山七里 

2020年10月15日 | 読書
「ハーメルンの誘拐魔」  中山七里  角川書店       記憶障害を患っている15歳の月島香苗が、賑わう街中で母親が少し目を離した間に居なくなる。 母親と交番勤務の巡査が探すと、香苗の生徒証と重ねて置かれた絵葉書が見つかる。 絵葉書のイラストは童話『ハーメルンの笛吹き男』だった。 誘拐の可能性大だと、捜査一課麻生班に出動の命が下される。 香苗の記憶障害は子宮頸がんワクチンの副反応だと母親の綾子 . . . 本文を読む
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「七色の毒 刑事犬養隼人」  中山七里

2020年10月14日 | 読書
「七色の毒 刑事犬養隼人」  中山七里    角川文庫       7編からなる連作短編集。 「赤い水」  中央自動車道を岐阜から新宿に向かっていた高速バスが防護柵に激突。 1名が死亡、重軽傷者8名の大惨事となった。 運転していた小平がハンドル操作を誤ったとして逮捕されるも、警視庁捜査一課の犬養は事故に不審を抱く。 死亡した多々良は、毎週末に新宿便を利用する際、いつも同じ席に座っていた。 やがて . . . 本文を読む
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「セイレーンの懺悔」  中山七里 

2020年10月13日 | 読書
「セイレーンの懺悔」  中山七里   小学館    帝都テレビの報道番組〈アフタヌーンJAPAN〉は放送倫理・番組向上機構の委員会より勧告を受ける。 「平成の切り裂きジャック事件」でジャックと警察を直接対決に導いて、被害者を増やしたとされたからだった。 それは社会部が単独で犯したエラーだった。 起死回生はスクープを取ることだった。 そんな時に女子高校生が誘拐されたと警察からマスコミに発表がある。 . . . 本文を読む
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「白銀の墟 玄の月 十二国記」 小野不由美

2020年10月10日 | 読書
「十二国記 白銀の墟 玄の月」(再読)  小野不由美 新潮文庫 1~4巻 「黄昏の岸 暁の天」の続編。 泰麒と李斎は2人だけで戴国に戻る。 戴国は、阿選が驍宗の将軍たちや反対勢力を根こそぎ排除。 逃れた先では里ごと壊滅させたことで里がいくつも消え、荒れ果てていた。 阿選は驍宗を追い落としておきながら政は何もしないで奥に籠っていた。 戴を救うには王を見つけるしかない。 白雉は落ちていない . . . 本文を読む
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「カッティング・エッジ」 ジェフリー・ディーヴァー 

2020年10月09日 | 読書
「カッティング・エッジ」 ジェフリー・ディーヴァー   文藝春秋       THE CUTTING EDGE         池田真紀子・訳 マンハッタンのミッドタウンにあるダイヤモンド地区にあるダイヤモンド店で3人の男女が殺害される。 店主のジャティン・パテルと婚約指輪を受け取りに来たカップルだった。 パテルは原石を加工して高品質なダイヤモンドに研磨する“カッター”として有名だった。 犯人は . . . 本文を読む
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