「素敵な日本人」 東野圭吾 光文社文庫
9編からなる短編集。
「正月の決意」
地元の神社に、早朝の初詣に出掛けた夫婦は、賽銭箱の前に倒れている下着姿の男を発見する。
それはこの町の町長だった。
頭を鈍器で殴られた痕があり、刑事がやって来る。
ことの顛末を見ていた夫婦は、ある決意をする。
「十年目のバレンタインデー」
理由も分からず、別れを告げられて振られた作家の峰岸。
その相手、津田知理子 . . . 本文を読む
「チェス盤の少女」 サム・ロイド 角川文庫
The Memory Wood 大友香奈子・訳
チェス大会の会場で誘拐された13歳のイリサは、気づくと真っ暗な地下室で鎖につながれていた。
床をチェス盤に見立て、犯人に対抗しようとするイリサの前に、イライジャという少年が現れる。
そばの森でいつも遊んでいて、以前もこの部屋で別の少女に会ったという。
やがて現れた粗暴な犯人は、 . . . 本文を読む
「かがみの孤城」 辻村深月 ポプラ社
中学1年の安西こころは、雪科第五中学に入学するが、直ぐに同級生からの苛めが原因で学校に行けなくなる。
5月、自分の部屋で過ごすこころの部屋の鏡が突然輝き出し、その鏡を通してこころは別の世界へ行く。
そこはお城のような館で、狼に仮面を被った少女“オオカミさま”がこころを迎える。
その他にも6人の同じ年頃の男女がいた。
オオカミさまは集まった7人を . . . 本文を読む