「沈底魚」 曽根圭介 講談社
警視庁外事二課は、中国と北朝鮮の事案を扱う。
朝毎新聞の朝刊一面に、『中国に機密情報漏洩、現職国会議員が関与か 米国亡命の中国人外交官が、重要証言』が載る。
中国と北朝鮮の事案を扱う警視庁外事二課は緊急に招集される。
捜査の指揮を取るのは凸井美咲理事官。
外事二課は癖のある捜査員が多く、特に1番のベテラン五味は慕う後輩も多く“五味一家”を形成する。
同じベ . . . 本文を読む
「また、桜の国で」 須賀しのぶ 祥伝社
1938年秋、27歳の棚倉慎はポーランド大使館に書記として赴任する。
父親がロシア人の慎は父親似で、自分は何者なのかと問い続けていた。
慎が9歳の時、シベリア孤児と呼ばれるポーランドの子ども達が日本にやって来る。
偶然その一人、カミルと出会っていて、ポーランドへも思いを持っていた。
ポーランドには元シベリア孤児たちが作る『極東青年会』があ . . . 本文を読む