1が知16日、沖縄とともに基地撤去をめざす関西連絡会主催の
「普天間基地即時閉鎖! 緊急集会」に参加してきました。
講演は沖縄大学の新崎盛暉さん
演題は ―戦後日米関係の転機としての普天間問題―
新崎さんが強調されたのは、
「戦後日米関係の本質的属性は、対米従属と構造的沖縄差別である」ということ。
政府は国内の75%の基地を沖縄に集め、さまざまな矛盾を沖縄に
しわよせし続けて来ました。
冷戦終結後の米軍再編では、従来の重厚長大型の基地ではなく
機動力のある基地が求められ、沖縄の基地としての価値は低下
しています。
しかし普天間移設問題は、アメリカにとって県民の負担軽減と称して、
国外(グアム)の基地建設に日本のお金を出させる取引材料となります。
会場から、「伊波市長はグアムへ移転できると言っているが、
グアムへの移転には反対だ」という意見がありましたが、
伊波市長はグアムへの移転を推進しているわけではありません。
グアムへの海兵隊移転計画にもかかわらず、それを隠して
沖縄に代替基地が必要だとしていることに疑義を投げかけられて
いるのです。
そもそも普天間は閉鎖のはずが、移転となり、いつの間にか
大きな新基地計画となりました。
移転先はなぜ沖縄なのか?どうして基地がなければならないのか?
基地を必要としているのは誰なのか?
「基地はどこにもいらない」という建て前論だけでは構造的差別は
つきくずせません。みんなで「なぜ」という問い発し、議論を共有して
はじめてこれからの運動が開ける、とお話されました。
続いて、衆議院議員の服部さんのお話し。
服部さんは沖縄基地問題検討委員会のメンバーでもあります。
服部さんは、訪米し上下院議員や公設秘書、環境平和NGOの
スタッフたちと会談されて、帰国されたところでした。
日本では、普天間移設先決定を遅らせたことを「日米同盟の危機」
とマスコミが報道していますが、アメリカでは今まで、あまり
知られていない問題で、最近は「そんなに結論をせかさなくても
いいのではないか」となってきているようです。
「基地の押し付けは、日本国民への侮辱である」
と言った議員さんもいらっしゃったということです。
沖縄からの海兵隊の撤退のために、中・長期的ビジョンを持って
あたっていくということでした。
SDCCは会場で、署名集め・グッズ販売など
させていただきました。ありがとうございました。
ZAN