八月二六日、参議院議員会館講堂で、
沖縄大学名誉教授の桜井国俊さんの講演会がありました。
テーマは「海は誰のものか~辺野古埋めたて承認の問題点」。
パワーポイントを使って1時間15分熱弁されました。
参加者は200人。赤嶺政賢衆議院議員、糸数慶子参議院議員が来賓挨拶。
桜井さんは
第三者委員会報告で「埋立て承認手続きに瑕疵あり」と結論を出したのだから、
その結果をまず尊重するべきだ。
9月中旬に翁長知事が国連人権委員会に出席する予定だが、
それまでに埋め立て承認取り消しを命令を出すべきだ。
それが、法治主義だと明快に結論付けました。
4点の法的瑕疵として、
一つは、埋め立て願書の中の埋め立て必要性について普天間の危険性除去の必要性については述べられているが、
移設先が沖縄県内であること、辺野古地先でなければならないことについて合理的な説明がない。(報告書13ページ)
森本元防衛大臣が移設先が辺野古でなければならないことの軍事的必然性を否定している。(報告書26,27ページ)
以上から、「埋め立ての必要性」の要件を充足していないと批判しました。
また、公有水面埋立法第4条第1項の免許基準、
1号「国土利用上適正かつ合理的なること」
2号「その埋立が環境保全及び災害防止につき十分配慮せられたるものなること」
3号「埋立地の用途が土地利用の用途が土地利用または環境保全に関する国
または地方公共団体(港湾局を含む)の法律に基づく計画に違反せざること」
の3点を満たしていない。
最後に、桜井さんは
「第三者委員会報告を執筆者の一人として、
わかりやすく多くの県民や国民に伝え、闘いに確信をもつてもらうことが自らの役割だ」と明言し、
今日の講演に参加した方が講演内容を広く伝えることを求めました。
桜井講演に先立って、主催者団体である
「辺野古・高江を守ろう!NGOネットワーク」の設立集会が開かれました。
参加団体はジュゴン保護キャンペーンセンターを含めて14団体(注)。
琉球新報(8月27日)
沖縄タイムス(8月27日)
(注)FoEジャパン、ラムサール・ネットワーク日本、グリーンピース・ジャパン、ピースボート、
美ら海にもやんばるにも基地はいらない、市民の会、公共事業改革市民会議、ピース・ニュース、
沖縄のための日米市民ネットワーク、アーユス仏教国際協力ネットワーク、環境市民、APLA、
ジュゴン保護キャンペーンセンター、沖縄・生物多様性ネットワーク、辺野古リレー
SDCCは翁長沖縄県知事を支えるためにも、
9月上旬に辺野古大浦湾の埋め立て承認取り消し命令の手続きを求めて沖縄県交渉、沖縄防衛局交渉を、
9・12には国会包囲行動を担います。
11月下旬には埋め立て反対署名を政府に提出します。
署名の協力もよろしくお願いします。
ジュゴンの保護者より