散歩絵 : spazierbilder

記憶箱の中身

日曜日の散歩

2007-10-29 09:40:15 | 植物、平行植物


針葉樹の一角が不思議な柔らかさを持っていた。暗くて手ブレがしたが、この一枚はその時の雰囲気を持っているので捨てがたく残しておく事にした。一眼レフを持っていたら良かったなあ、と後悔したが身軽に散歩したかったので仕方ない。

それにしても昨日の森は何時にも増して綺麗だった。

黄や紅に色付く葉から透過される光は踊っている。太陽が雲間から顔を出すたびにふわりと辺りが明るくなるのはまるで森が呼吸をしているかの様だ。薄暗い針葉樹の固まる一角は薄灰青緑の靄がかかったようで小枝は灰色の産毛。

この森は小さな森だし、休日など人出も多いので迷子になって帰れない事態に陥る事も無いだろう。例えば夜に入り込んで湿地のくぼみにはまるとか、小川に落ちるとか、自分の生んだ妄想に追われて勝手に木に頭をぶつけるとか、そんな事がない限りは問題ない。
とは言え森の中で茸なぞ探しながらうつむき加減でザクザクと歩いていると方向がわからなくなってくるので、ヘンデルとグレーテルの気持ちが少しわかってくるというものだ。

さてその茸。

今回の収獲はムラサキシメジである。
この茸は同定しやすい。どうやら既に収獲をした人がいたらしい形跡があったがまだ沢山新鮮な奴等が顔を出しているので少しだけ頂いてきた。
これは生食は中毒を起らしいが火を通せばとても美味しい茸だ。
ムラサキシメジと、ナラタケをほんの少しバター炒めにして夕飯の一品に加えた。

スッポンタケ(↓写真上左端)の幼菌も沢山見かけたけれど、これは中々食べる気にはならない。
食べ方によっては悪くないという人もいるようだが本当の所はどうなのだろう? やっぱり一度は試すべきなのかな? 

ちなみに、一眼レフも持たず身軽に散歩などと言いながらしっかり鋏と袋は携帯していたのでした。


粉物

2007-10-29 05:14:10 | 飲食後記
  Fougasse

昨日から又冬時間にはいった。
ちょっと風邪気味だったので今朝は少し寝坊をした。一時間時計の針を戻すのが得したような妙な気分だ。

今朝は気分も大分回復したので昨日に引き続き”粉物”料理を続ける。
というのも昨日は久しぶりに街の書店に出かけて数冊仕入れてきたのだが、綺麗な表紙に引かれてパンつくりの本、ケーキつくりの本も買ってしまったのである。
すると作ってみたくなる。
※他に入手した本
谷崎潤一郎 /陰影礼賛(ドイツ訳に興味あり)、フェルナンド・ペソア/(語録集)、Thorbeckes Magischer Kraeutergarten(これは美しい本)、茸案内本(これは最近の必需品)




パンは案外上手くいって気をよくし、更に話は天然酵母作り方面に向って走る。
今日は林檎酵母を仕込んでみた。 林檎はエルスターという種。
酵母作りは昔一度干し葡萄で試した事があるが、どういう結果があったのか今ひとつ記憶がはっきりしないのは多分上手く行かずに終わったのだったかもしれない。
林檎酵母は初めてなので楽しみだ。今週末くらいには出来上がるだろうからそれで中種を作るのだが、またお気に入りのFougasseを作りたい。



兎に角壜に何か仕込んで育つのを待つのは楽しいものだ。
だいたい壜が並んでいる風景。。。に何故惹かれるのだろうか?