天気が良いのでケルンの植物園「Flora」へ出かけた。
この植物園の古い部分は1864年に出来上がった植物園。
まだプロイセンの造園アーティストであったPeter Joseph Lenné (*1789年9月29日ボン生まれ、1866年1月23日ポツダム没)の手になる部分が残っているそうだ。
ケルン動物園、水族館が隣接し、良い天気に誘われて出かけた人々でにぎわっていた。
久しぶりに上着も脱いで陽射しを浴びながらの散歩は気持ちよい。
ピンク花のすずらん。。。。初めて見た。
植物園を出た後は街方面に向かい、去年新築開館した美術館Kolumaを見学した。
以前大聖堂前にあったケルン教区美術館が移動した。この美術館の新しい名前の由来は建物にある。戦災で廃墟化していたロマネスク様式マリア教会、聖Kolumbaを土台にスイスの建築家 Peter Zumthorが設計。遺跡部分も見られるようになっている。 中世の作品と現代美術が組み合わされた展示で面白い。
建物は天井高く、余分なものを省いたストイックな空間。身近にありえない空間なのでひと時楽しめる。。。が、この手の空間は最近何度か経験しているのを思い出した。(隣接するWallraf-Richartz-Museum & Fondation Corboud も似た趣だった。建築家Unger作)そのうち、あちらもこちらもという事になって飽きてくるんじゃないか。。という気もしないでもない。
しかし遺跡を巧く取り込んで作られたこの美術館は個人的には悪くないと思っている。美術館内歩き回って足が棒になるような大きさではなく、丁度良い広さも具合よい。
レベッカ・ホーンの作品。 羽ばたき舞い上がるトランクの内側にはユダヤの星と鳩が記されている。
非常に贅沢な展示空間だ。
中庭で陽射しを楽しむ人々。
館内から時折中庭を望むと、陽だまりにしたがって休憩する人々の座る位置も陽時計のように移行してゆくのが見られた。
最後に大聖堂に入って、ゲルハルド・リヒターがデザインしたステンドグラスを一見。
思ったとおりにあまり面白く。。。無い。
騒がれるのはリヒターという名前に対してとしか思えない。
この次のケルン散歩目当てはWALLRAF-RICHARTZ-MUSEUM & FONDATION CORBOUDの印象派の展覧会(6月22日迄)