くしゃくしゃの蕾がほどかれると甘い香りが客集めを始めるのだろう。
まもなく色々な花蜂が群がり始める。
一つの花に3匹のマルハナバチが夢中で仕事をしていることもある。
マルハナバチのころっとした身体は重そうだが実は軽やかにふわりと花しべに取り組んでいるのだろう。華奢な茎を撓める事無く任務を遂行している。
たまには脚を踏み外すようなドジな奴も見かけた。いつまでも見ていて飽きない。
朝、起き上がりに外に出て、ひな芥子の傍に立ち果てしなく続くほぼ単一な羽音に耳を傾けていると魔法にかかってまた眠くなる。zumzum....
去年、テラスの工事で大きなコンクリート箱(80x800cm)の土も植物もすっかり放り出されてしまった。
箱の下方にあった粘土質の土が表面に出てしまいガチガチと固いのでスコップで少しずつほぐしながら
新しい土や腐葉土を混ぜてみるのだがはかどらず、まもなく固まり始めた私の体がギシギシと音を立てる。
植物が傷んでしまったうえ、多くの球根達も行方不明になった。
お~い、何処だ? クロッカス !ブドウヒヤシンス!
すると蒔き散らかしておいたヒナゲシの葉が現れ、あっという間に赤いひらひらの行列が出来上がった。
ガチガチの粘土だろうが何だろうが立ちあがる奴は立ち上がるのだ。
よく見ると花は似ているが3種類のヒナゲシがあった。
一つは日本の甥が採って来てくれた種ナガミヒナゲシ、一つは多分どこかで貰った種袋(蜂のえさシリーズ)を蒔いたことを覚えている。
もう一つは以前から箱に棲んでいた種(野原から風に乗ってやってきた?)だったのだろう。
時折ふく突風が吹いて天気が変わりそうな気配だった。
せっせと土をいじっていると風が土粒を私の顔にぶつける。
土ぼこりは目に鼻に口に容赦なく攻撃をかけてくるのでたまらない。
生命の徴のようなヒナゲシの赤い花が風に揺れるのを見るのが好きだ。
まもなく色々な花蜂が群がり始める。
一つの花に3匹のマルハナバチが夢中で仕事をしていることもある。
マルハナバチのころっとした身体は重そうだが実は軽やかにふわりと花しべに取り組んでいるのだろう。華奢な茎を撓める事無く任務を遂行している。
たまには脚を踏み外すようなドジな奴も見かけた。いつまでも見ていて飽きない。
朝、起き上がりに外に出て、ひな芥子の傍に立ち果てしなく続くほぼ単一な羽音に耳を傾けていると魔法にかかってまた眠くなる。zumzum....
去年、テラスの工事で大きなコンクリート箱(80x800cm)の土も植物もすっかり放り出されてしまった。
箱の下方にあった粘土質の土が表面に出てしまいガチガチと固いのでスコップで少しずつほぐしながら
新しい土や腐葉土を混ぜてみるのだがはかどらず、まもなく固まり始めた私の体がギシギシと音を立てる。
植物が傷んでしまったうえ、多くの球根達も行方不明になった。
お~い、何処だ? クロッカス !ブドウヒヤシンス!
すると蒔き散らかしておいたヒナゲシの葉が現れ、あっという間に赤いひらひらの行列が出来上がった。
ガチガチの粘土だろうが何だろうが立ちあがる奴は立ち上がるのだ。
よく見ると花は似ているが3種類のヒナゲシがあった。
一つは日本の甥が採って来てくれた種ナガミヒナゲシ、一つは多分どこかで貰った種袋(蜂のえさシリーズ)を蒔いたことを覚えている。
もう一つは以前から箱に棲んでいた種(野原から風に乗ってやってきた?)だったのだろう。
時折ふく突風が吹いて天気が変わりそうな気配だった。
せっせと土をいじっていると風が土粒を私の顔にぶつける。
土ぼこりは目に鼻に口に容赦なく攻撃をかけてくるのでたまらない。
生命の徴のようなヒナゲシの赤い花が風に揺れるのを見るのが好きだ。