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京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

今日(4月8日)のプリキュアの話です。

2018-04-08 09:31:36 | プリキュア話

おはようございます。

日曜日朝ですので、今日もいつものとおりプリキュアの話から。

いや~。今朝のプリキュアは奥が深い。

というか、来週から新アイテム登場=はな(キュアエール)、さあや(キュアアンジュ)、ほまれ(キュアエトワール)の3人の合体技を登場させるために、こういう展開をしたんですね~。そのことはCMと次週予告でわかりましたが(笑)

さて、今年のプリキュアたちは「職場体験」が1年間の大きな物語の柱になっています。なにしろ、プリキュアたちの職場体験レポートを、はなちゃんの母親=タウン誌記者が取材をして、雑誌の連載にするということが、2月中旬あたりの回ですでに示されていましたので。

そんなわけで、今回はその連載初回のネタとして、プリキュアたちの暮らす街のフードフェスティバルで、出店している食べ物のお店を3人が手伝って、それを雑誌の記事にするというお話です。

ただ、ミライパッドという道具をつかって3人が衣装チェンジをするんですが、さあや・ほまれはかわいらしいウェイトレスの衣装になれたのに、なぜかはなちゃんだけがたこ焼き屋の衣装に。このとき、ハムスターみたいなかっこうからイクメン風に変身した妖精のハリーは、「ミライパッドには何か考えがある」と言います。

その後も、さあやはすべての店のデータをミライパッドに入力して、それを見せながらお客さんの誘導を。ほまれは得意のスケートを活かして、ローラースケートを履いてお客さんに注文された料理を届けることを。それぞれ、自分の特徴を活かした働き方をします。

その一方で、たこ焼き屋の手伝いをはじめたはなちゃんは、頑固一徹の店のおじさんに「黙っていろ」と言われ、することなくてしょげています。途中で出会った吹奏楽部の男の子に、吹奏楽の楽器がそれぞれちがった音を出して、ひとつのハーモニーをつくるみたいに、はなちゃんにははなちゃんにしかできないことがあるってはげまされるんですが・・・。それでも、自分はさあや・ほまれのようにはなれないといって、落ち込んでいきます。

ただ、はなちゃんは「ためしに一個食ってみろ」とたこ焼き屋のおじさんに言われて食べてみたとき、アツアツのたこ焼きたべてハフハフしながら、大声で「おいしい、おいしい」と連呼してしまいます。その様子を見て、どっと周囲の人から笑いが起こります。そのあと「たこ焼きください」とお客さんが来るんですが…。でも、はなちゃんはますます自信喪失して、その場から走り去ってしまいます。

そんなはなちゃんを、不思議な赤ちゃん・はぐたんをつれてハリーがはげまそうとしたとき…。敵・クライアス社のパップル課長がやってきます。パップルはなかなかプリキュアを倒せず、部長に叱られて左遷の危機にあります。今度こそ自分が倒すとやってきたパップルは、たこ焼き屋のおじさんから出たトゲパワワ、それも、もっとはなちゃんにやさしい声をかけてやればよかった…みたいな思いから、怪物オシマイダーをつくります。

そのオシマイダーを倒そうとはなちゃんはプリキュアに変身しようとするのですが、でも、何度試みてもアイテムが反応せず、なぜか変身できません。また、さあやがキュアアンジュ、ほまれがキュアエトワールに変身してオシマイダーを倒そうとするのですが、2人だけではなかなか倒せません。

そして、オシマイダーがプリキュアに変身できたふたりだけでなく、はなちゃんやハリーまで圧倒的な力で倒しにかかろうとしたとき・・・。なんと、ハリーに抱っこされていたはぐたんのおでこが光って、そこから強い力が生まれて、オシマイダーを倒してしまいます。

でも、その強い光の力を放ったはぐたんは、そのあとぐったりしてしまいます。プリキュアたちがいくら声をかけても、何も反応しません。そして、はなちゃんはまたまた、はぐたんを守れなかった…と落ち込んでいくわけですね。

今回の物語は、なんとまあ、ここで終わっています。

これ、お子さまたちが見たら「来週どうなるんだろう?」「プリキュアたち、大丈夫なの?」「はなちゃん、どうするんだろう?」って、ちょっと不安になる展開ですよねえ。

ただ、ここ2~3回の物語のなかで、さあや・ほまれだけが自分のよさや本当の思いに気づいて、新しい「ミライクリスタル」(=これがないと変身できない)を手にしているなかで、はなちゃんだけがそれを手に入れることができない。では、はなちゃんはどうすれば新しいミライクリスタルに出会えるんだろう…という流れが作られていたように思います。なのでおそらく、次週はその新しいミライクリスタルをはなちゃんも手に入れるし、そこでさらに新しいアイテムが登場してプリキュアたちがパワーアップという流れになるんでしょうね。

それと、プリキュアたちがすんなりと何事もうまくいくのではなくて、それぞれがそれぞれの形で、挫折や劣等感、自分のダメさ加減と向き合いながら成長していくということ。これは初代のプリキュア以来続いている物語の流れでもあります。でも「思うように変身できないプリキュア。それも主役ともいうべきピンクのプリキュアが変身できない」展開というのは、けっこう珍しい流れのような気もします。

そんなわけで「奥が深いな~」と今回も思った次第です。


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