2175冊目はこの本。
原朗『日清・日露戦争をどう見るか 近代日本と朝鮮半島・中国』(NHK出版新書、2014年)
こちらは日本近代史の本。戊辰戦争・西南戦争といった日本国内での統一戦争のあと、日清戦争・日露戦争という朝鮮半島の支配権を争う戦争があり、その先にさらに第一次世界大戦での中国出兵、シベリア出兵、満州事変、日中戦争と、今度は中国の領土を日本の支配権のもとにおくための戦争が続く。まさに日本の近代史は「戦争の歴史」である。そして、「戦争の歴史」は戦費をいかに工面し、戦争遂行に必要な産業を発展させるかという歴史でもある(=著者は近代日本経済史専攻)・・・・という観点から綴られた1冊。これは社会科地歴科教育法、社会科公民科教育法を受講する学生たちに読ませておきたい1冊。