今朝からずっと参院の動きが気になって、Twitterを繰り返し見ております。
そのTwitterから得た情報によりますと、今日、政権与党側はいわゆる「共謀罪」関連法案の参院委員会審議を途中で打ち切って、本会議で中間報告、そして採決強行へという流れを描いているとのこと。
これにたいして野党4党側は、昨日から法務大臣や地方創生担当大臣の問責決議案を出して対抗したり、あるいは、本会議での中間報告、採決強行の流れ自体を阻止すべく、いま、国会の内外でいろいろと動いているようです。
私としては、現時点では、野党4党側の動きを積極的に支持します。
いわゆる「共謀罪」関連法案については、警察による恣意的運用、それによる国民の諸権利侵害の危険性等、その問題点が数々指摘されています。
また、当初テロ対策等の「準備」を取り締まることを目的とするといわれていた立法趣旨も、法案それ自体にテロ対策に相当するものはなきに等しいという話も、私のほうでは伺っています。
つまりこの法案は、「ほんとうにつくる必要があるのか?」という疑問や、「つくることがかえって社会の混乱を招く」恐れもある法案であり、徹底的に批判的に議論すべきものであるわけです。
さらに、法務大臣の問責決議案などでも指摘されているとおり、肝心の法案提出者である法務大臣が、野党4党からの質問・批判等にさらされて国会審議で立ち往生し、法務省の官僚が代わって答えなければいけない場面が多々あるとか。担当大臣さえよく理解できないような法案が、はたしてほんとうにいい法案なのでしょうか。
そして会期末が迫り、この法案の審議については、衆院での時間よりも、参院ではさらに検討時間が短くなってきました。十分な審議時間の確保すらできていないような、そのような法案には、やはり問題が多々のこるでしょう。
これに加えて、いわゆる森友学園問題、加計学園問題での野党4党質問・意見にたいして、政府側答弁の不誠実さは、私が知る限りでも際立っております。また、昨日あたりからは、文科省から加計学園問題で情報流出等があった場合、「処分も検討する」と、まるで官僚への脅しともとれるような義家副大臣の発言も出ています。
このような状況を考えると、とてもではないですが、この政権与党の国会対応、また、安倍政権そのものの国会対応は、議論軽視、国会軽視の最たるものであり、容認できるものではありません。
私としては引き続き、この会期末までの一連の動きを見守っていきますが、「いまの安倍政権及び政権与党の対応をとても容認、支持することはできない」「野党4党の動きを強く支持する」と、いまの自分の意見を述べておきたいと思います。
最後に・・・。あの法務大臣の問責決議案を否決するということは、少なくともこれからの参院では、大臣は官僚のつくったペーパーを読み上げたり、裏からあやられたりする状態でも「問題なし」と考えている、法案説明が十分にできなくても大臣は務まるのだと考えている、ということになるわけです。それでほんとうにいいのでしょうか?
また、参院の委員会審議を途中で中断し、いきなり本会議で中間報告、そして採決強行という流れ。これも、参院での議論など省略していい、国会議員は政府・与党の提案に「起立、賛成」と意思表示するだけでいいと、政権与党自身が国会の重要性を否定することを創りだすわけですが、それでほんとうにいいのでしょうか?
いま、本気で怒らなければいけないのは、野党4党の国会議員もさることながら、政権与党の幹部以外の国会議員だと思います。ぜひ、国会議員としてのプライドをかけて、野党4党とともに、政権与党からも「こんな国会運営はおかしい」と、安倍政権や与党幹部への抗議の声をあげていただければと思います。
あと、「もういいじゃないですか」と、いわゆる「共謀罪」関連法案の衆院委員会審議のとき、審議自体を打ち切るようなことを言った「維新」の議員。そのあと委員会での採決が強行されましたが、あのような意見・発言は、国会議員としては最低かと思います。そのことも、付け加えておきます。
<script async src="//platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script>「自民党の閣僚経験者は、文科省の再調査の件があるから会期を延ばせない。来週まで延長したら追求されると話しており、国会を会期末の18日で閉じて加計学園の問題から逃げ切るためだと認めている。自民党幹部は『やっぱり数なんだよ』と話している。」 pic.twitter.com/wCLm6BqLcW
— キャオ@大阪トホホ団亡者戯 (@tohohodan) 2017年6月14日