不動産屋をしていると色々な電話がかかってくる。
ブログを始めだして１４年間になるので、お客さんもそのブロ
グを見てここだったら安心できると思うからだろうか。
「Ａと言いますが、はじめて電話をさせてもらっています」
「ありがとうございます。ご用件はどんなことですか」
・
亡くなった父親名義の不動産があって、母親がその不動産に住
んでいたが、母親も２年前に他界してその不動産を相続する権
利があるＡさんが固定資産税などを考えると放棄をしたい。
しかし、Ａさんが相続放棄をすると自分の子供へと、しいては
孫へと相続されていくので自分の代で区切りをつけたい。
・
「市へ寄贈したいが、それはできないと断れたんです。ただ
でもいいから、だれかもらってもらえないでしょうか」
近くの不動産物件だったら調査をしてあげたいが、遠方の下関
市の物件だったので軽はずみに請け負うことはできない。
「近くの不動産屋を捜して、買取ってもらったらどうですか」
「ただでもいいから、買取って貰えるでしょうか」
「そんな言い方をしたら足元をみられますから、安くてもいい
から買い取って貰えませんかと言った方がいいですね。それと
売買をするためには、Ａさんの名義に変えないといけません」
「名義を変えるのに、費用はどれぐらいかかりますか」
「状態にもよりますが、２０～３０万円もあれば大丈夫ですよ
。１社に限定するより、数社に話をした方がいいですよ」
「ありがとうごさいました。さっそくそうしてみます」
当社には一銭にもならない電話だったが、これも人助けのため
と思えば気持ちはすっきりしました。
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