弊社で関わった宮前区区づくりプランから派生した活動である「飛森(とんもり)谷戸の自然を守る会」が、国土交通省「手づくり郷土賞」を受賞し、その祝賀会に招待されたので、出席してきました。
宮前区区づくりプランとは、川崎市宮前区で平成7年から9年にかけ、宮前区民が主体になってつくったまちづくりのプランです。
取りまとめについては、弊社がお手伝いしました。
「飛森谷戸の自然を守る会」は、そのプランにある「水と緑のネットワークづくり」というテーマを具体化するための一つの取組として生まれた活動です。
今年で活動が始まって20年ということです。
飛森谷戸とは、川崎市宮前区初山にあり、生田緑地の一部です。飛森は、里山とせせらぎを含む谷戸で構成されている大変豊かな自然の塊なのですが、この活動が始まる前は、粗大ごみなどが捨てられ、人を拒むような荒れた森でした。
このような状況のなか、宮前区づくりプラン策定を契機に、飛森谷戸をきれいな自然にしたいという機運が盛り上がり、飛森谷戸周辺の住民のみなさんを中心に、「飛森谷戸の自然を守る会」が発足しました。
そして、この地道な活動により、里山はきれいになり、谷戸の部分には田圃をつくり、さまざまな動植物が棲むようになり、そして、せせらぎ部分には、近年、ホタルが現れるようになりました。このホタルは、地域の風物詩になっています。
また、「飛森谷戸の自然を守る会」では、自然を守る活動以外にも、里山の中で「森の音楽会」を開催するなど、人々が里山に親しむ活動も積極的にされている団体です。
そのような、活動が認められ、国土交通省「手づくり郷土賞」を受賞するようになりました。
この団体のモットーは、気楽に誰でも活動に参加できることであり、合言葉は、「片手に鎌、片手にビール」だそうです。
▽福田川崎市長もお祝いにかけつけました。
▽手づくり郷土賞楯
▽新しく団体旗がつくられ、披露されました。