社会空間研究所 建築・まちづくり通信

社会空間研究所の所員が建築・まちづくりに関する情報等を気ままに綴ったブログです。
2007年6月からスタートしました。

津端修一先生の家に玄関がなかった理由

2018-07-02 18:35:23 | 建築

かつて、都市計画家・建築家・自由時間評論の津端修一先生の家をお尋ねした時、

玄関がなかったので、どこから入っていいかわからず困った。

玄関がない理由が、日曜日に購入した雑誌「PEN」の軽井沢の森へ(p58)を読んでわかった??

軽井沢の白洲次郎の別荘には玄関がなく、

これが、昔の軽井沢の別荘スタイルの一つだったらしい。

その理由は、お客さんがテラスを訪ねてきて、

そのまま、おもてなしをするというスタイルを白洲さんが作った。

白洲さんは、まず門があって、それから玄関があるという日本の家の型を

破りたかったのでは、と。

それでつながった、津端先生は、アントニン・レーモンド事務所に勤めていて、

レーモンドの「軽井沢の夏の家兼アトリエ」と同じものを

部分的に自宅で再現したと話されていた。

ということは、レーモンドの夏の家にも、玄関がなかったということか?

が、調べたら玄関はあった。

それじゃ、先生のご自宅に玄関のないのは?

先生にとって、玄関は無駄な空間だった。

だから、作らなかった、のでは。

コメント
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