社会空間研究所 建築・まちづくり通信

社会空間研究所の所員が建築・まちづくりに関する情報等を気ままに綴ったブログです。
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今回は渋谷区の北谷公園(KITAYA PARK)を紹介します

2021-04-13 18:38:47 | 公園

今回は、パークPFIの活用によりリニューアルされた渋谷区立北谷公園(2021/4/1オープン)を紹介します。

北谷公園の場所は旧渋谷公会堂向かいのスタバの裏です。

「KITAYA PARK」ホームページ → https://shibuya-kitaya-park.tokyo/

北谷公園は昔から知ってましたが、何十年振りかで訪れた公園は、すっかりリニューアルされ、昔の面影は全くありませんでした。

この公園は、10年以上前にバイク駐車場を公園内に設けて話題になったという記憶があります。

▼リニューアルあるされた北谷公園(2021/4/7撮影)

「ブルーボトルコーヒー」はお店ができるまでキッチンカーで販売するようです。

 

 

 

1)公園の規模等
 ・面積:960㎡
 ・公園の種類:街区公園

2)事業イメージ

  
 ■公募対象公園施設(飲食店等の収益施設)

  ◎事業者が公園施設の設置許可を受けて整備、管理許可を受けて管理運営

 ■特定公園施設(広場・園路・植栽)

  ◎事業者及び渋谷区が整備・管理運営
   ※事業者負担分は公園施設寄付契約

           ※管理運営は事業者が指定管理者になり運営(期間:4年8カ月/管理料:330万円/年(予算))

 ■利便増進施設(地域のための駐輪場、看板等)

  ◎事業者が占用許可を受けて整備・管理運営

 【費用負担及び役割分担】

   <パークPFIのイメージ>
   

3)事業期間

 公募対象公園施設の設置許可期間は、工事着手時から約9年11ヶ月。さらに約9年11ヶ月更新できる。

 

4)建物の建ぺい率:12%(建築面積115㎡=敷地面積960㎡×12%)

5)公募対象公園施設の使用料

 公募対象公園施設の使用料の最低額:2,790円/㎡・月(最低額以上で事業者が提案)。年間約400万円。

 ちなみに、新宿中央公園は2,220円/㎡・月でした。

6)事業者

事業者は、​東急株式会社(以下「東急」)を代表企業として、株式会社CRAZY AD、株式会社日建設計から構成される「しぶきたパートナーズ」。収益施設には「ブルーボトルコーヒー」が入る。

            出所:北谷公園整備運営事業公募設置等指針(令和元年5月、渋谷区)ほか

渋谷はある意味、東急村ですから、東急も頑張らざるを得ませんね。山下公園には三井不動産が出てきたし。

街区公園レベルのリニューアルで大企業が事業者になってしまうというのも、なんかつまらない気もします。役所がローコストでハイセンスな箱を作って、発想豊かな若手起業家や若手シェフのレストラン等にうまく入ってもらうような仕組みが作れたらいいのですが。

まあ、それはそれとして、街の中に、買い物や街をブラブラして疲れた時に、一息つける居心地の良い「座り場」があるというのはとてもいいことです。街の中ってベンチがほとんどないので、お店にでも入らないと休めないので。

個人的には、公園が小さいのであまりイベントばかりやらないとようにしてほしいかな。

日比谷公園の噴水広場周辺は年中イベントばっかりで、あれは公園じゃない。お金を稼ぐただのイベント広場になってしまった気がします。

コメント
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