社会空間研究所 建築・まちづくり通信

社会空間研究所の所員が建築・まちづくりに関する情報等を気ままに綴ったブログです。
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歴史ある住宅地「成城学園」を歩く/成城石井~焼き栗~東宝スタジオ~砧~田村正和

2022-02-21 23:51:13 | まち歩き(東京)

今回のまち歩きは成城学園駅です。
小田急線を利用していながら、成城学園は降りる機会がなく、今回はじめておりました。

成城学園で以前からちょっとだけ気になっていたのは

1)成城石井の本店(1号店)
40年ほど前、成城大学に通っていた妹と井の頭線の東松原に住んでいた時期があり、その妹がここのスーパーの食品は美味しいと言って、時々、なんか買ってきてました。そんなわけで一度行ってみたかったのです。今ではエキナカをはじめ、いろんなところにありますが・・・・・。

2)駅南側に見える高木の木々
祖師ヶ谷大蔵駅から成城学園駅に向かう車窓(左側)から低層の住宅地の中に高木が何本も見えて、どんな敷地にある木々なのか気になってました。

この日、歩いたルートは地図の緑のライン。距離は3.8km。

改札を出て、とりえず北側にでてみた。
いきなり成城石井が目に入った。こんな駅前にあるとは知らなかった。
思っていたより意外に地味な外観。見た感じは普通のスーパーマーケット。
商品の品揃えが気になるところだったが、お店に入っていろいろ見てしまうと、日が暮れてしまうので今回は断念。お店の中は次の機会に。

成城1号店の前をまっすぐ北上。
2本目の交差点の右側が成城学園の正門。ちょっとここからではよく見えない。
正門に向かう道はきれいなイチョウ並木、北上した道はサクラ並木だった。

住宅地は歴史を感じさせる落ち着いた感じの瀟洒な建物が残っている。
いい住宅地の建物というのは、なんでもないデザインだが、門扉や植栽等を含めた設えに品がある。

と書いたものの、やっぱり住宅地の魅力を高めている一番の要因は成長した緑かな~。

ちなみにこのあたりの路線価は65~70万円/㎡。では実勢価格はいくらか?

一般に実勢価格は公示価格の1.1倍程度で、公示地価の8割が路線価と言われてるので、路線価70万円/㎡÷0.8×1.1=96万円、まあ100万円/㎡といったところでしょうか。

 

 

 

歩いていると、野村不動産の戸建て分譲「プラウドシーズン成城コート」の立て看板が目に入った。
デザインが素晴らしすぎる!!
平均価格2億3千万円台。全6棟のうち5棟を第1期として1月に販売し即日完売だそうだ。
(日経MJにこの分譲の記事がでてました)

この分譲地の先でとんかつ屋さんを発見。「とんかつ椿」。
地元で愛されている老舗のとんかつ屋さんっていう感じ。
同じく洋食屋さん?の「成城ランチpino」というお店も、いかにも親しまれているお店という感じでいい雰囲気。

さらに成城ランチpinoの近くで「伊藤衣服研究所」というコンクリートの打ち放しの建物を発見。
検索したところ、歴史のある有名な洋裁学校だというのがわかった。
http://www.ica-ito.com/

(伊藤衣服研究所の写真はどうやらとり忘れてしまったようだ)

 

路線バスが走る幹線道路沿いにでて駅に向かう。
西口駅前広場に出た。
パチンコ屋さんの大きな看板があった。成城学園にもパチンコ屋さんがある?
この周りの雰囲気はチョット雑多な感じであまり成城学園らしくないかもしれない。

駅広の道路を隔てた反対側に「アグリス成城」の建物が見えた。
お、これが有名な都市型市民菜園「アグリス成城か~」。
が、菜園が見当たらない。近くにあるのは大きな駐輪場のみ。
せっかく来たので探してみた。
ありました。駐輪場のずっと奥の方に。アグリス成城は駅のほぼ真上にあると勝手に思い込んでたが、思ったより駅から離れてた。

 

 

アグリス成城から駅南側の住宅地に移動。
世田谷美術館分館「清川泰次(きよかわ たいじ)ギャラリー」というのがあった。
画家・清川泰次さんのアトリエを区がギャラリーにした、とのこと。清川さんのことは全く知りません。
興味のある方は以下のURLを。
http://www.kiyokawataiji-annex.jp/
このアトリエの建物もスマートでいいデザインだ。

 

このギャラリーの先に大きなヒマラヤスギが見えた。かなりの巨木だ。


ここを左に折れて進むと、仙川(せんかわ)にかかる橋が見えてきた。

橋の手前に「くろがねや」という白い建物があった。ホームセンターのようだ。
多分、こっちは裏口かな。裏口から見ると店舗にはみえない。

 

 

 

仙川を渡ると、右手にまとまった緑が見えた。

ここはなかなかの豪邸だ。 

 

たまには動物の写真でも

 

この建物はとても気になった。間口は1.5mぐらい?だろうか。いったいどういうプランになっているのだろう?

 

このあたり住所は「砧(きぬた)」だが、昭和初期の成城学園の分譲地内(喜多見区画整理地)に含まれている。

 

こういう平屋の住宅ってなんか好きだな。残念ながら近々取り壊されるようだが。

 

 

今回のまち歩きで高木の緑の正体がわかった。分譲時に敷地に植えられていた「アカマツ」、「ヒマラヤスギ」が電車から見えたのだ。なかなか見事なアカマツとヒマラヤスギである。

帰りに成城石井の前で売っていた焼き栗「紫禁城」(すごいネーミングの焼き栗だ)をお土産に買って帰った。焼き栗好きなんです。昔は焼き栗、街中でけっこう売ってたけど最近ほとんど見かけることがなくなった。渋谷のスクランブル交差点の近くでも「天津甘栗」を売っていた。

後日、地図で確認すると、南口側には「東宝スタジオ」や「東京都市大学(武蔵工業大学)の付属小・中・高校」あったようだ。東京都市大学の付属が成城にあるのは知らなかった。

それと、「砧」というと246沿いの「砧公園」のイメージから地域的に246側(東急田園都市線側)だと思っていたが意外に小田急線側だった。それで、世田谷区役所の砧総合支所は成城学園の駅前にあるわけだ。

成城といえば、確か俳優の田村正和さんのご自宅がある。さぞ豪邸だろう。これも昔の話になるが、友人が夏休み、高速道路のサービスエリアで休憩していたところ、白いロールスロイスが入ってきて、降りてきたのがあの田村正和さんだったので、家族で興奮したという話を思い出した。

次回は少し時間をかけて成城学園~砧~用賀あたりを歩いてみよう。地図をみたら用賀は広い範囲で区画整理が行われているようだ。

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