『TOTO通信 2022年新春号 特集「植物と建築の融合」』に、以前、見に行ったことがある大塚の「Overlap House」(設計:平田晃久氏/植栽:塚田有一氏、建物には「Greendipity」と書かれている)が紹介されていた。 ↓
※上の写真は雑誌に掲載されていたものです。無断掲載してすみません。
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訪れたのが2019年1月だから、あれから2年半が経っている。植物たちは順調に育ったようだ。
今回、この特集記事を読んで、壁の色に迷彩色が採用された理由がわかった。色を決めるのにここまでやるのかと驚かされ、「迷彩色は好みではない」などと軽々しく書いてしまったことを反省している。
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https://blog.goo.ne.jp/shaku-ken/e/f68f53897e91b7407e9aa3b411c69b8d
「当初は白い建物で考えていたが、白だと周囲の環境から明らかに浮いてしまうと思い、周辺の建物の壁や植栽を写真でサンプリングして、色の割合を計算し、それぞれの壁面の背後に広がる色の比率に合わせてスレート壁の色彩パターンを変えて貼っている。」とのこと。
す、すごい!!!
また、この建物がおもしろいのは、オーナーが「水やりができる方」を入居者の条件としたことである。これにより、植物が良好な状態が保たれている。
植栽を担当した造園家の塚田有一さんは、年に5回、メンテナンスに通い、オーナーや住民と直接お話をし、植物の名前を聞かれたり、水やりは足りているかなどの相談を受けたりするとのこと。塚田さんは「庭はつながりを感じるための装置でもある」と話している。
平田さんは「この集合住宅は不動産価値的にいうと、床面積が60~70㎡の賃貸住宅というスペックでしかカウントされないのが現状だが、将来的には庭の豊かさが家賃にも反映される時代が来るのではと思いますね。」と話している。
同感である。これからはもっともっと植物を取り込んだ建築を見てみたい。
ちなみに、わたしの好きな建物が大阪の船場にある。それは「小倉屋山本の本社ビル(オーガニックビル)」。この発想がおもしろい。
◎所在地:大阪市中央区南船場4丁目7番21号
◎設計:イタリア人デザイナーの「ガエタノ・ペッシェ氏」
【オマケ】
下のURLは大塚界隈を歩いた時のブログです。
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