生椒牛肉麺(ヒィヒィ麺)
私が週に二回ヒィヒィハァハァする場所は、昨年近所に出来た四川料理屋。そこで食べる生椒牛肉麺は普通18元大盛り22元(約400円)で、中国系麺の料金は最近何処へ行ってもこれが普通料金。四川料理は辛いというのは誰でも知っていると思うが、上海の四川料理は辛さをアレンジしている店も多いので、四川人にとっては相当不満のようだ。この辛さはトウガラシの辛さもあるのだが、山椒(花椒)の麻痺するような辛さの方が効く。
この生椒牛肉麺は、鼻を近づけると咳き込むほど山椒がたっぷり乗っていて、麺の上に牛挽肉と赤唐辛子と香菜が乗っているのでよくかき混ぜて食べる。そして、食べ始めると1分ほどで頭のトップから汗が湧き出てくる。とても一気に食べる事なんて出来ないので、ヒィヒィと言いながらハァハァと口呼吸しつつ淡白なスープで舌を落ち着かせてまた食べる。
四川料理の辛さには二週類あり、唐辛子の刺すような辛さは「辣」山椒の麻痺させるような辛さは「麻」と表現するので、四川料理はこの二種類の辛さを混ぜ合わせたものと思ってよい。
この生椒牛肉麺を最初に食べた時は、あまりの辛さに首から上が汗びっしょりになったが、何回か通うと四川の辛さに慣れて今では病みつきに。もしかしたら、この山椒の痺れるような「麻」は、合法ドラックのような物かも知れないな。
☆生椒牛肉麺の名前を「ヒィヒィ麺」と勝手に命名。今の上海は旧暦の年末なので忘年会の嵐。
スマホの紅米で撮影