海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

人の場合は偽物と本物は判断が難しい

2016-12-18 | 写真日記

お金をあげる人は一割以下


上海の地下鉄で時々見かけるのが上の画像に写っているような人。その多くは子供を抱えている物乞いが多く、本当ならお金をあげて良いとも思うのが人情。でも、これらは胴元がいてビジネスになっている場合も多く、彼らが本当に金に困っているのかどうか見分けがつかない。それと、これら物乞いに子供をレンタルするシステムも成り立っている。以前見た偽物は本来目が見えないはずなのに、場所替えするのか仕事が終わったので帰路につくのか知らないが、人混みをさけてスタスタと歩いているオヤジを見た事がある。


旧城内で

 

旧城内を歩いていると、何やら100mほど先に人が集まっているざわめきを発見し、この場に不釣り合いな音が聞こえてきた。こんな時はチャンスと思った方が良い。急いで音源方向に向かうと、荷物を運ぶ台車の上に目の見えない男が腰掛け、キーボードと大きなスピーカーがゆっくりと向かって来る場面に遭遇。台車の前のゴミ箱の中を見るとコインでなく、札が多く入っていたのでちょっとびっくり。しばらく写真を撮りながら一緒に歩いていると、わざわざ自転車を止めてお金を入れる人もいて二度びっくり。

この二人組の女の方が私に話しかけてきたので、話してみると姉と弟との事。写真を撮って新聞に載せてくれとも言われたが、確か20元ほどゴミ箱に入れて別れを告げたと記憶している。弟は盲目で、いつも二人で物乞いをしているらしく、おそらくこの二人は本物と思った。

☆大陸では本物があれば必ず偽物があると言われている。日本で爆買(すでに懐かしい)していた彼らの理由の一つは、日本では偽物が無いから安心という理由も多いのだ。

 


コメント (2)
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