海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

世代ギャップ 上海

2018-03-17 | 写真日記

中国風盛付け 画像と本文は関係ない

 

先日は上海人の料理人に呼ばれて4人で食事。今回2人は初めてお会いした人達だが、全員日本のバブル時期に日本で働いた経験がある人達。日本のバブル時期に日本で働いた中国人は、働くことが楽しくて仕方がないと思いながら昼夜を問わず働き狂った人達で、相当金を稼いだ人達なのだ。当時の中国人は、東京で一日働くと上海で一ヶ月の給料と同額を稼げたという夢のような時代だった。その彼らも今では50歳後半から60歳を過ぎていて、そこそこの会社経営や仕事で儲けて裕福な暮らしをしているのだが、何か物足らないと悶々として生きている人も結構多い。金はあるのだが、心が満たされないのだ。つまり、金で買えないものがある事を数年前から自覚し始めている人達だ。それらは個々人によって悩みの種は違うのだが、その一例に親と子供との世代ギャップや親の子離れと子の親離れ問題がある。この日の私は聞き手に徹していたが、甘やかされて育った坊やと母親との間の世代ギャップは、埋めるに埋められないほどの深い溝があり、この日は相当深刻な話に。

それと、数年前から日本と大陸で感じる事は、決定権を持っている会社の上役や社長が時代の流れに乗れなくなっていて、部下や外部の人間から厄介者扱いにされている人をよく見る。まぁ、これも会社の中での世代ギャップの一つなんだろうね。日本を代表するような会社が傾いた話は最近よくあるが、これも世代ギャップの差が大きく時代に追随出来ない人達が決定権を持っているので失敗した例なのだと思うな。

老害という言葉があるが、そろそろ自分も気をつけなければなぁ、なんて思う今日此の頃の私。

コメント (2)
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