ペンシルライト専用ストロボとして使用
写真撮影時に日本人ほど影を嫌う国民はいない。これは、おそらく日本画や浮世絵の影響があるのかもしれない。フィルム時代のプロの撮影現場では、ポジフィルムを使うのがスタンダードだった。なので、ネガと違ってフィルムのラチチュードが狭いので、いかに光をソフトにするかが課題だった。一方の動画ではネガで撮影するので、写真とはライティングがまったく違う。
東京で仕事をしていた時は、時々ストロボのペンシルライトを使って太陽光を演出し撮影していた頃があり、ファッションや物撮りで疑似太陽光を作って仕事をしていた。太陽は地球から遠く離れているので我々が住む地球からは点光源となり影はシャープでキレがある。そんな光を再現するのは無理だが、この光を作るにはストロボのペンシルライトを使うしかなかった。とは言っても、あくまでも擬似太陽光風なので、よく見れば太陽光ではない事がバレてしまうが、結構使えるライティングなのだ。
最近はポケットに入るサイズの照明機材をメインにしているが、ペンシルライトとしてポケットに入るような機材は過去なかった。唯一それの変わりになるストロボが上のゴドックスのストロボ。ペンシルライト専用として買ったので、折りたためるリフレクターは外してしまった。GN11なので光量的には頼りないが、うまく使いこなせば擬似太陽光を演出できる。ラジオスレーブは、同社の安いCT-16で問題なく使える。
☆8年以上前に、こんなストロボが欲しいと提案しCanonの古いフラッシュガンをこの会社の老板(社長)に渡し置いてきた。渡したフラッシュガンの円形リフレクターの作りは精度も良く完成度は相当高かったが、今販売中の円形リフレクターはお粗末としか言いようがないほどオモチャで完成度は相当低い。まぁ、私には必要ない部品だからどうでも良いけどね。それと、GN11の光量だったらもう少しコンパクトに作れるはずだけどね。
☆写真電気工業のストロボは5台ほど持っていたが、全部上海に持ち込み変圧器を通して使っていた。10年ほど前に元アシスタントに全部譲り今も現役で使っているようだ。このSDブランドのストロボチューブはU型チューブで円形のチューブより光の配光が良く多くのファンがいた。U型のチューブを使っていたストロボメーカーは、フランスのバルカーとアメリカのトーマスだけだったが、トーマスが製造をやめた後に写真電気工業が完成度を高め製造していた。その時に特注したのがペンシルライトで、単体ソケットにストロボチューブを差し込むだけのシンプルな構造でリフレクターは無い。