海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

GFX50SIIと3群4枚テッサータイプレンズ

2023-09-17 | GFX+オールドレンズ

Elmar50mm f2.8とGFX50SII

 

Elmar9cm f4+OUAGO(ビゾ専用)とOTQNOは専用接写リング 右はオリジナルの鏡胴だが使った事はない

 

今日のブログは、4年前の記事GFXでケラレが発生しない35mm用オールドレンズ の追記のようなもの。長文なので、カメラやレンズに興味がない人はパスした方が良い。

今年になって、増え過ぎてしまった所有しているフィルム時代のレンズを少しずつ整理をしている。増えすぎた理由は、他の人が言う描写評価基準が私と違うので自分でテストしないとわからない事が多すぎるからだ。GFXをメインで使用し残すレンズを決めた結果、50mm以上で好きな描写の全部が古いライカのレンズになり、いずれもf値が暗くて人気薄で市場でも比較的安い価格で売られているレンズばかりが残った事になる。そのリストは、Elmar50mm f2.8(f3.5からf2.8になったタイプ)・Elmar65mm f3.5(ビゾ専用)・Elmarit-M 90mm f2.8(前玉を外してビゾ専用)・Elmar9cm f4(前玉を外してビゾ専用)・Hektor135mm f4.5(前玉を外してビゾ専用)だ。これは好きな描写優先で各焦点距離のレンズを決めた結果だが、すべてが3群4枚のテッサータイプという事になった。この中のElmar50mm f2.8は、フードを外し開放からf5.6まではケラレが発生せずGFXで使えるが、私の場合は65x24と1x1で使う場合がほとんどで、ライカの50mmの中で一番好きな描写のレンズだ。ここにリストアップしたElmar 50mm f2.8以外のライカレンズは、前玉を外しビゾアダプターを使えばGFXの44x33をカバーするレンズで、これらレンズすべてが単層コーティングという事になる。

そして、ワイド系はGFXの44x33センサーをカバーしないが、VoigtlanderのNokton Classic 40mm f1.4・Ultron28mm f2 ・Color-Skopar 21mm f3.5がメインワイドレンズになる(65x24と1x1専用)。ワイドレンズは全てがMマウントで、すべてが現行品だ。

その他Zoom系は、ミノルタMD Zoom 75-150mm f4とGF35-70mm(唯一の純正レンズ)。他にズーム以外では、MC Rokkor58mm f1.4とMC Rokkor 28mm f2.8、そしてPentaxのFA43mm f1.9とFA77mm f1.8(両方とも旧タイプ)で、これらはGFXでケラレ無しで使える好きな描写のレンズ。そしてオリンパスOM用Zuiko24mm f2.8とZuiko28mm f2.8も残留(1x1と65x24専用)。その他に視力の衰えもあり人を撮る時は、GFXの顔認識を使う為にFringerのAFマウントを使い、人物専用としてCanonEF40mm f2.8・EF50mm f1.4・EF85mm f1.8はそのまま残留(1x1専用だが、50mm以外はGFXの44x33センサーをカバーする)。

最初の画像の奥に写っているのはSummicron-R 50mm f2(第二世代)だが、GFXで使う場合は44x33でケラレも無く安定した描写をしてくれるので手放す事は出来ないレンズなのだ。このレンズはElmar50mm f2.8とは性格がまったく違うレンズだが、最新のデジタル用レンズほど描写がギスギスしてないのが良い。

二番目の画像は、Elmar 9cm f4の前玉を取り外しOUAGOを取り付けてビゾ用レンズとして使っていたレンズだ。f値はf4と暗いが、私の場合は焦点距離の長いレンズはf4より少し絞って使う事の方が多い。これに、接写リングOTQNOを使えばかなり接写出来るので料理の撮影や骨董品などの撮影で活躍したレンズだ。料理などの撮影で、タレやスープ状の料理にヌメリ感を出すには、Hektor 135mmと同様に最適なレンズ。

☆Elmar50mmは、f3.5も含め買っては売りを繰り返し結局f2.8が2本残り、一本は日本に置いてある。同じレンズでも、中古の場合は微妙に違うからね。それは、センサーのサイズやカメラメーカーのセンサーによって描写が変わるのと、古いレンズは必ず信頼出来るプロ修理人にお願いしOHしないとオリジナルに近い性能は出ないと思って良い。GFX50系と100系ではセンサー性能がまったく違うので、オールドレンズの周辺描写がGFX50系を使って気になる人はGFX100系をお薦めするが、前世紀の古いレンズにそれらを求めるのは酷というもので、周辺の甘さはボケだと思えば良いし、年中壁を平行に構えて撮るなんて事はしないからね。

☆カメラやレンズを選ぶ時に何をどう撮るかが大事で、古いレンズが決して良い訳ではない。私の場合は撮る被写体が決まっていて、その目的には古いレンズの方が合うから選んでいるという訳だ。私が今もバリバリの依頼仕事を受けているカメラマンだったら、違うレンズを選ぶかも知れないね。仕事の撮影は、効率も大事だからね。

☆私がGFXをメインに使っている理由は、65x24のパノラマフォーマットが使える事が一番の理由だ。もし、35mmのフルフォーマットカメラで65x24のフレームが選べるなら、GFXをあえて買わなかったかも知れない。同じ65x24のフォーマットが選べるカメラにハッセルブラッドがあるが、あれはレンズシャッター専用なので古いレンズを使う場合は無理がありボディもレンズも高価過ぎるので問題外。

☆デジカメが家電になってしまった今、カメラは定期的に買い換えるのが正しい使い方かもね。ネットで流れているレンズ情報が、自分の基準に合うのかどうか冷静になる事が大事で、私がここに書いている事も私基準で書いていて好きな描写のレンズと言っているので、良いレンズとは決して言ってない。

☆最初に書いたが、今日のブログは2019年のブログ「GFXでケラレが発生しない35mm用オールドレンズ」のアクセス数が先々週に異常と思えるほど増えたので、それの追記のようなもの。今日のブログも、あくまでも参考程度に読んで欲しい。この4年も前のブログが今頃になって異常なアクセス数をカウントした元はわかっているが、どう思われたのかは知らない。こんな事は、2012年の反日デモ以来の事だったよ。

 

コメント
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