'
上海の街は、年々LEDやネオンで派手になってきた。大きなモニターも町中色々な場所で見る事ができる。90年頃、夜に東京上空をセスナで飛んだ事があるが、当時秋葉原が一番明るかった。
今は、世界で一番明るい夜は上海だと思う。
'
最近、上海でもフィルムカメラを持った人を見る事は稀になった。昨年は、上海でもホルガブームがあったが今ではまったく売れない。結局、フィルム代と現像代とプリント代を考えると割高になるので使わなくなった人が多いのだ。
1996年頃の上海では、日本製のコンパクトカメラを買うのも大変な時代だったが、今は私より良いカメラを持っている人がとても多い。
こちらでは、本物があれば偽物は必ずあると言われているが、さすがにデジカメの偽物は出回っていない。しかし、アクセサリーの偽物はかなり出回っている。
最近のカメラ屋は、カメラを一台売っても利益が少ないのと家賃の高騰で偽のアクセサリーを本物として売っている店がけっこうあるので注意が必要だ。
また、こちらのカメラ屋は、相手を見て値段を決めるのでタチが悪い。
キャノンFD50mm f1.4
'
上海はこれから冬にかけて鉛色の空が多くなる。どんよりとしたグレーの空は適度なムラバックになるので嫌いではない。
コントラストの低い天気でコントラストの低い昔のレンズで撮影すると日本画のような写真が撮れる。現代のコントラストの高いデジタル用レンズで撮るとこうはいかない。
キャノンFD 50mm f1.4 開放で撮影
'
今の馬当路駅付近を2年ほど前に撮影。今この駅は、万博会場の中まで直通で行ける駅として多くの人が利用している。この写真に写っている路はすでに無く現在は大きな駐車場の一部になってしまった。
この写真に写っている2人は上海人ではない。地方から出稼ぎに来ている人達なのだが、この国の人は場所が何処であろうが平気で寝る事ができる。
最近の事だが、道端で老人が行き倒れていると思い誰かが警察に通報したら、その老人は爆睡の真最中だったらしく警察が体をさわってもしばらく目を覚まさなかった。
その後、睡眠を邪魔された老人は警察を怒鳴りつけたそうだ。
上海に来てタクシーに乗ったらドライバーをよく観察する事をお勧めする。特に今の季節や春先の昼飯後が一番危ない。