海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

上海で尺八

2018-04-16 | 写真日記

尺八の楽譜

 

大陸では日本の尺八を習う人が増え続け、今やそれは国別の人数では世界一になり、尺八の輸入数も世界一になっているそうだ。数日前にビザ更新手続きがやっと終わり、新華路のカフェで珈琲を飲んでいる時にアシスタントから尺八の楽譜を見せてもらって愕然。その時見た尺八の楽譜が上の画像。数年前から私のアシスタント兼通訳は、上海で尺八のセミナーやコンサートがある時は、通訳兼日本の古語を中国語へ翻訳する仕事をしている。時々チャットで連絡があり、日本の昔の言葉や言い回しが理解できず聞いてくるのだが、私も理解出来ず苦労する事があるくらい難しい作業。

最近の大陸の一部の人達は裕福になり、より良く生きる為に習い事をする人も多く趣味も含めてそれは多種多様だ。その中に、日本の尺八も含まれているなんて私も最近知った事で、日本へ行き自分の尺八をオーダーする中国人も多く、上海でセミナーやコンサートがある時は上海以外の他都市からかけつける人も多い。ただ、いざ尺八の練習をするとあまりにも難しくて途中で挫折する人も多いと聞いている。当日に尺八の教本と楽譜を見せてもらったら、私は見た瞬間に挫折した。

今の大陸は急スピードで事や物が変わっていて、住んでいる自分でさえ読めないし、人々の生き方考え方も変わってきているのと、それら人々の行動力は凄まじい。反日デモを2度経験している私には、その数年後の今の上海の状況は完全に読めなかった。私は時々日本に帰国するが、その時にほとんど変化を感じないのが今の日本。今の日本人に一番欠けている事は、変革に対するチャレンジ精神と行動力かも知れないね.。それと、煮え切らない日本の男より、行動力のある女性をもっと尊重した方が良い結果が出るだろうね。これは、大陸でも同じ。

 

 

 

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月に何度かある危険日

2018-04-15 | 写真日記

人数分均等に分ける茅台酒は53度

 

イッキ飲み用グラス

 

アヒルの足をアヒルの腸で巻いた煮込み

 

食用ガエルのピリ辛煮

 

昔住んでいたマンションの入口は、この日店を出てすぐに撮影したようだ

 

先日は閉店が決まった店に老板(オーナー)とその友人が集まり飯を食った。閉店する理由は店舗が違法改造建築に指定されたからだ。昨年から上海では突然閉店する店が増えている理由の一つに、違法に改造した建築物に対してお上から通達が出て期限内に閉店するか元に戻すかを迫られる店舗が多い。今まで野放しにしていた問題の厳格化だ。上海で飲食関係店の店舗から火が出て大火事にならないのは、日本より火を使う店舗に対する防火対策が厳格なのと、木造建築がほとんど無いのも理由の一つ。上海で緊急サイレンを鳴らして走る消防車をほとんど見ないのは、それらの理由だと老板は話す。

オヤジが数人集まると必ず出てくるのが茅台酒(中国の国酒)などの白酒だ。この茅台酒は貴州原産の超高級酒でアルコール度数は53度もあり、金持ちが集まると必ず出てくる酒だ。料理は安徽省出身のシェフが作った地元料理で、日本人の私には味が濃すぎた。この日、最初は私だけ赤ワインにしてもらったのだが、途中から白酒に変えて何度か乾杯したのは覚えている。その後記憶は無くなり、朝気がつくと家のベットで着の身着のまま寝ていた自分がいた。カメラ内の画像を再生すると見慣れた店の外の風景が写っていたので、一応まともに歩いて帰ったようだ。

昔の上海は何でもありで、外国人が見たら驚くような面白い事がたくさんあって結構楽しめたが、ここ数年で極端なくらいに驚くほど変わった。街には監視カメラが無数にあり電子警察に見張られ、カメラの顔認証で個人が特定できてしまう。買物はアリペイなどスマホの電子決済が当たり前なので、現金で支払っている人を見る方が稀になった。今の上海は、未来都市の実験場のような街だと思っている。今の若い人達は酒も煙草もやらない人が増えたので、茅台酒で乾杯なんて事も遠い昔の事だと言われるような時代が意外に早く来るかも知れない。

☆X-Pro2+XF35mm f1.4

 

 

 

 

 

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自宅近くの新華路で

2018-04-14 | 写真日記

新華别墅の入口は、このカフェレストランが目印

 

何でもため込むのが大陸流

 

ビザ取得手続きがやっと完了したので、アシスタントと前から気になっていた新華路の映画館前のカフェM2Fで珈琲を一杯。このカフェはいつも人が多くて敬遠していたのだが、この日は席が空いていた。やっぱり、店が混んでいるのは居心地が良いのと珈琲が美味いからだろうね。その後、時間調整のため新華别墅の中に入り遠回りして飯屋へ。この新華别墅付近は租界時代に大使館員の宿舎や白人の邸宅があった場所で、太陽の帝国の作者ジェームスGバラードが幼少の頃に住んでいた場所でもある。この新華别墅の内側に入ると、本当に上海のど真ん中なのかと思うくらい緑が多くとても静かで、租界時代の痕跡が今もそのまま残っている。2010年に部屋探しをしている時に、この中の古いアパートも候補に上がったのだが狭すぎるので却下し今の場所へ。

この日持ち出したレンズは、MC Rokkor-PG50mm f1.4だ。 このレンズ、開放ではふんわりと軟らかく、少し絞るとシャープさが増す大好きなレンズ。GFX50Sではフルの4x3をカバーしないが、65x24と1x1で撮る分には何の問題もない。

 


 


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外国人就業証から外国人工作許可証へ

2018-04-12 | 写真日記

新しい許可証はプラスチックカードへ変更

 

就業証更新手続きに不備があり再申請したが、Bランクでやっと取得出来た。名前も外国人就業証から外国人工作許可証に変わっていて、写真入りのプラスチックのカードに変更されていた。 この工作許可証が取得できて初めてビザ申請が出来る事になるのだ。そして、昨日はビザ申請に行くとまた書類不備で自宅を2往復したが、結局時間的に間に合わず翌日に持ち越し。昨年の4月から個人の中国語レベルや職歴や職業の専門性や特許の有無や年齢(60歳以上は0点)など細かく記載する項目が増え、総合ポイント数で工作許可証が下りるかどうか決まるのだ。また、この手続は30日以内にすべての手続が終了しないと、また最初からやり直しという事になるので、ヘタを打てばオーバーステイになってしまう。今回はビザが切れる日にビザが下りるというギリギリセーフを味わった。この大陸では、何事も早めに行動するのが一番の安全策だという事を再認識。

 

 

 

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Hektor135mm f4.5は手放せないレンズ

2018-04-11 | GFX+オールドレンズ

外の階段にある窓ロック f5.6で撮影

 

ヘクトール135mm f4.5

 

ライカレンズの中で一番人気がないのが、ヘクトール135mm f4.5だ。このレンズは、ライカM型のファインダーでフレーミングするのは至難の技でもあり、f値が暗いのと通常使いでは長すぎる焦点距離が不人気の理由。私も最近は持ち出す事が激減し上海の防湿庫の中で眠ったまま。私がヘクトール135mmを使う時は、オリジナルの鏡胴からレンズを外しビゾ用ヘリコイドを使って、おもにブツ撮影に使う事が多かった。特に料理の撮影には、この135mmという焦点距離の遠近感とヘクトール独特の軟い描写は、ピントが合った部分からのボケのつながり方や、素材のやわらかいシズル感を出すにはピッタリのレンズだからだ。

このヘクトール135mm f4.5は、4x5インチフィルムのイメージサークルをカバーする能力を持っているので、開放で使っても十分使用に耐える能力を持っている。トップの画像は、GFX50Sにビゾ用ヘリコイドを併用し最短撮影距離で撮影した上海の窓止。ただ、ミラーレスカメラでピントを合わせるのは結構至難の業。ミラーレスカメラのピーキング機能を使っても、近距離で開放付近のピント合わせは60歳を過ぎたオヤジには結構きついので、三脚を使用。何でもかんでもシャープ過ぎる最新のデジタルレンズが良いと思っている人には理解出来ないレンズかも知れないけどね。

☆GFX50S+ヘクトール135mm f4.5

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