海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

新華路のM2Fカフェの美味しさが判明

2018-04-22 | 写真日記

 

生の豆を選別

 

M2F

 

昔からあるパン屋とカフェは苦戦中

 

昨日行きつけになった「M2F」カフェのカウンターに座って珈琲を飲んでいると、生のコーヒー豆の選別作業が始まった。なるほど、自家焙煎する前に自分たちで豆の選別をやっているから雑味がなく美味しいのだと納得。上海の普通のカフェでは焙煎済みの豆を購入して商売をしている店がほとんどなので、何処で珈琲を飲んでもさして美味くなく、自分で珈琲豆を買って淹れた方が美味い。このM2Fは、豆の種類も豊富で水出し珈琲も作っていて、珈琲に対する探究心が旺盛なのがとても良い。また、店のスタッフは20〜30歳代で英語話せるスタッフもいるので、欧米系の客もよく来るようだ。

私の上海での珈琲初体験は、1995年の1月に取材で初めて上海に上陸した時だった。この時は、日系企業を8社ほど取材したのだが、取材先で出てくる珈琲はすべてネスカフェのインスタントでクリープと砂糖がどっさりと入った珈琲が定番だった。取材で泊まったホテルがガーデンホテル(オークラホテル)だったので、そこのカフェで少しマトモな珈琲を飲んだのが最初。その頃の上海には珈琲ショップは稀で唯一あったのが、「神戸珈琲」という名の珈琲専門店だった。店に入るとまだスタッフが仕事に慣れてなく、外国人客に接した経験があまりなかったようで、我々がストレートで珈琲を飲む姿に全員が唖然として顔をしかめていたのをよく覚えている。

その翌年から私の上海での作品撮影が始まったのだが、確か98年頃に「上島珈琲」を発見し歩き疲れた時や雨宿りに利用した事があった。私はてっきりこの上島珈琲は日系の会社だと思いこんでいたのだが、友人に聞くとあれは台湾系の会社が日本の上島珈琲をパクったものだと教えてくれたので、看板をよく見ると上島珈琲の横に、UCCではなくUBCと書いてあったので唖然。この店はチェーン展開し今でもあるようだ。

そして、2003年に上海に事務所を置いて住み始めたのだが、珈琲豆やドリップなどを買う為にデバートへ行っても、それらはほとんど置いてない状態がしばらく続いた。その後、まともなカフェがチラホラ増え始めたのが、2005年頃からだと思っている。日本人経営で本当に美味しい珈琲豆を宅配してくれる店もあったが、数年後に上海から撤退。

良い店が出来ても店を維持して行けるかが最大の問題で、それは店舗家賃と人件費の戦いが延々と続くのが今の上海。来週25日から日本へ一時帰国する事が決まっているので、心ウキウキ。

 

 

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