西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

質の高い授業動画の配信+個別のレベルに応じたドリル。これがICTを利用した教育の基本形だと思うのですが、どないでしょ?

2020-07-29 20:30:12 | 夢はぐくむ学びのまちを実現するために

総合教育会議で「GIGAスクール構想と西宮市の方向性」が議題に上がっていたので、傍聴へ。
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ちなみに
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●総合教育会議とは「市長と教育委員会等で構成し、大綱の策定、教育の条件整備など重点的に講ずべき施策や、児童・生徒等の生命・身体の保護等緊急の場合に講ずべき措置についての協議・調整を行」う会議
(↑「 」内は西宮市HPから引用)
●GIGAスクール構想は、児童生徒向けに1人1台端末を配備するとともに高速大容量の通信ネットワークを整備することで、個別最適化された創造性を育む教育を、全国の学校現場で実現させる構想
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です。
というわけで、そこでの議論を聞いて思ったことなどをつらつらと。

「個別最適化された学習」が必要!というのは、そら、そうやろな…と思うんですよ。
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●児童・生徒によって学力・理解度に差があるため、多くの児童・生徒がついてくることができるよう授業のレベルを中間あたり(か、もっと下)にあわせている
→当然、ドリルや課題もそうなる...
→が、それでは全く不足だという層も、それでもついていけないという層も一定存在する
●教師の中にも、授業の上手い下手がある
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という状況があるというのは、誰もが認める客観的な事実なわけで。

一方で、GIGAスクール構想が求めているところを現場に落とすなら、
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●質の良い授業動画をレベルに応じて数パターン用意し、児童・生徒はその動画を見て学ぶ
→加えて、個別に用意したドリルで理解度を測る
→児童・生徒の理解度に応じて教師が指導する
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という形をとることで「個別最適化された学習」が可能になると思うんですよね。
そして、その授業動画・ドリルも、学校が個別に作る必要なんてないのでは?と。
教育委員会か、それが無理なら、どこかの学校で作ったっていいし、なんなら外注してもいい。
教師の負担が大きいのが課題...という話自体がナンセンスでは???と思うわけで。

そして、この形を前提に考えるなら、教育行政が直面している重要な課題の一つである「今後コロナによる影響が一層拡大した時に、どのように対処していくのか???」にも方向性が見えてくると思うんですよね。
既に安井小学校や名塩小学校で感染者が確認され、休級や休校も発生しています。
きわめて緊急性が高い課題であることは言うまでもないでしょう。
(なお生徒の感染を受けて、PCR検査を受けていた名塩小学校の他の児童・教師については陰性であった旨、本日、報告がありました。)

上の形でいくなら、リアルタイム&双方向でのやり取りを前提としたオンライン教育に比べれば、相当、実現へのハードルは低くなるはずです。
緊急対応が求められる場面が多くなるであろうことを考えると、そこは、かなり魅力的と言えるかと。
また
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●ネット環境が整っていない家庭に対しても、DVDを配布する等で一定の対応が可能
●複数の学齢児童・生徒がいる家庭でも時間をずらしての対応が可能になる
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という点からも、きわめて有力な選択肢の一つと言えると思っています。
だからこそ、市としての基本的な方向性を定め、その方向で迅速に進めていくべきだと思うのですよ。
そこを明らかにしなければ、具体的な話なんか、どこまでいっても進めようがないわけで。

ちなみに私「リアルタイムで双方向のオンラインが一番!」的な話については、強い疑問を持っています。
理由は、教育業界では「教育内容をちゃんと理解できているのは小学生で7割・中学生で5割・高校生で3割=これが教育の七五三問題!!!」と言われているくらいだから。
様々な意味での実体験も含めて、必ずしも現在、学校で行われている授業の質が高いとも、学校での授業という形態が良いとも言い切れないと思うんですよね。。。
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【ご参照】
教育界の「七五三」という言葉を知ってる?

なんだか、とりとめもない内容になったような…
この話、もっと色々と言いたいこともあるのですが、長くなりすぎるので、今日は、この辺でやめておきます。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。