先日の「財政構造改善実施計画」についてのブログに関連して、もう少し。
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【ご参照】
主張や指摘が、一定反映された「財政構造改善実施計画」。まだまだ言いたいことはありますが、ここからの主戦場はむしろ2025年度予算でしょうね。@前回のブログ
西宮市では高齢者が「外出時に交通事故等を未然に防ぐため」として、65歳以上の方に杖を支給する事業を行っています。
その名も「高齢者交通安全杖給付事業」。
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高齢者用交通安全杖の支給@西宮市HP
でも、こんな事業、他の自治体で行っているところはほぼ存在しません。
また私自身もそう感じていますが、身の回りからも「こんなんいらんでしょ!」的な声を耳にすることがあります。
そして今回の取組でも、この事業は見直し対象に含まれていました。
がパブコメでは、この見直しにも反対する声が上がっています。
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また「維持管理に多大な費用が掛かっているにもかかわらず、ほとんど使われていない公衆トイレが存在する。実態を調査したうえで、必要度の低いものは廃止も含めて見直すべき!」と主張していた公衆トイレの見直し。
これについても当然のように複数、反対意見が上がってきています。
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ただ、この結果については、ある意味、当然だと思っているんですよ。
誰もが賛成する事業見直しなんてない。
少なくない当事者にとって、自分が直接恩恵を被っている事業が廃止されるのは好ましいことではないでしょう。
多様な施策に対して、多様な声があるのは当然のことと受け止めています。
でも、違う経過を経て、異なる示し方がされていたなら、もっとずっと有意義な議論の方向はあったはずだと思うんですよね。
例えば、もっと早い段階から、市長が
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私は、西宮を『子育てするなら西宮』と掲げるに相応しいまちにしたい。
そのために、公約である『18歳以下の医療費無償化』を実現したい。
それに必要な事業費を捻出するため、既存の事業についてゼロベースで見直したいと考えてきた。
そして精査した結果、これらの見直しを実施したい。
どうか?
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てな形で議論が始まっていたら、少なくとも議会内の温度感は、かなり違ったはずです。
でも、過去の「西宮市財政構造改善実施計画(案)」には、そうした思いは一切、示されず。
議会からの指摘を受けて、今回、新たに
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本計画に示す取り組みを進めていくことで、持続可能な財政運営を行うとともに、本市の魅力と価値を向上させることにより、今後の「目指すべきまちの姿」として、『選ばれる・引き続き住みたいまち 文教住宅都市西宮』であり続けるよう、市政運営を行っていきます。
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という文言が加えられました。
でも、この計画のメインは「事業を削りまくって、収支をバランスさせます!」という内容。
これで「『選ばれる・引き続き住みたいまち 文教住宅都市西宮』であり続けるよう、市政運営を行っていきます。」とか言われても、どうにもピンと来ないんですよ、私は。
市は、他の自治体等より高水準のサービスを削ることにばかり熱心です。
けれども、それを言うなら、多くの他自治体がやっているのに西宮ではできていないサービス(18歳以下の医療費無償化などは、その筆頭と言えるでしょう)も複数存在します。
そういった事業も詳らかにしたうえで、『選ばれる・引き続き住みたいまち 文教住宅都市西宮』であり続けるために、どこに力を入れるのか?そのための費用はどのように捻出するのか?そういうことをもっと真剣に考えてきていたなら、今のような悲惨な状況に陥ることはなかったと思っています。
つくづく、様々なことが後手に回りすぎだと思うのですよ、私は。
と愚痴っぽい話ですみません。
引き続き、今後の展開を見つつ、私が必要と信じる指摘等、行ってまいります。
それでは今日のブログは、このへんで失礼します。