3月議会も着々と進み、現在、各議員による一般質問が進行中。
今回は私、出番がありませんので、ちょっと気分が楽なのです。
さて本題。
今日のお題は、来年度予算に関連して配布された
「平成22年度 主要な事業等の概要」に関連して。
これ、題名の通り、市が来年度行う主な事業について、
〇施策・事業名
〇新規or拡充or継続という事業の方向性
〇今年度と来年度、それぞれの予算額
〇事業の概要
が記されている資料です。
見れば見るほど、つっこみたいことは山ほどあるのですが、
今日は、そのうちの一つ、
「英語力アップ・アクションプラン」について。
この事業、前年度から継続して行われている事業です。
予算額は平成21年度が約6960万円、
平成22年度が約5830万円。
教育委員会管轄の主な事業の中では、
最も、お金がかかっている事業の一つです。
(ただし、学校の耐震化・児童急増対策等、
ハード面に関わる事業は除きます。)
資料によると、事業の内容は、
『「英語の使える西宮の中学生(中学卒業者平均英検3級程度)
を育成するため、ALT活用の充実を推進するとともに
外国人地域人材を活用して授業の活性化を図る。
また、小学校外国語活動の充実を図るため、
年間指導計画・授業プランを作成し、各校の実態に応じた
カリキュラム整備の推進を図る。』
というもの。
この通りに進んでいれば、結構なことだと思うのですが、
残念ながら、そうなってはいないようで。
説明を求めたところ、先方からは、
「英語を話すネイティブな外国の方に、
週一回程度、学校に来てもらっています。
これによって、西宮の中学生達は
〇ネイティブの英語に触れる機会を持つ
〇その背後にある、異なる文化に触れる機会を持つ
といったことができています。」
といった感じの説明を受けました。
もちろん、それはそれで結構なことだと思うのですが、肝心の
「目標を達成できているのか?」
という問いに対しては、
「正直なところ、きちんとした検証は行えていない」
という答えが返ってきまして。
それって、どうなんですかね???
事業の主目的を
『「英語の使える西宮の中学生(中学卒業者平均英検3級程度)
を育成する』
こととしている以上、
その目標を達成できているのか?いないのか?
の検証こそ、真っ先になされてしかるべきです。
それ以外の効果も、もちろん結構だとは思うのですが、
それ自体が事業の目的・効果として語られるのは、
本末転倒ではないかいな、と。
別に、「英検3級程度」に、特にこだわるつもりもありませんが。
せっかく、これだけの大金を投じて事業を行っている以上、
この事業を開始する前と、開始した後を比べて、
どの位、中学生の英語力が上がったか?
ぐらいは検証しないと、この事業自体の意味が
問われやしませんかね。
こうした趣旨を、ご担当の方にお話ししたところ、
先方にも、十分、意は汲んでいただけた様子。
今後は、もう少し検証の方法とか、
それを現場の運営改善に向けるための方策を検討していく
という趣旨の答えをもらいました。
しっかり頑張ってもらいたいもんだと思います。
とはいえ、
〇手段が目的化する
(例えば、ALTの導入は英語力向上のための手段であり、
当然、それ自体が目的ではありません)
〇事業を行うこと自体が目的化し、
効果・有効性等の検証が行われることは、非常に稀
というのは、教育委員会はもちろんのこと、
西宮市役所にも通ずる、極めて悪しき慣習の一つです。
今回も、分かってくれた感じがするとは言え、
今後の展開には要注意ですね。
それにしても、ほんま、ここらへんに、もっと力を入れるだけで、
行政運営全般が随分変わるんではないかと思うのですが。。。
「主要な事業」については、も少し書きたいことがあるので、
また別途。
それでは、そろそろ仕事を切り上げて、
消防団の「春の火災予防運動」の啓発・広報に行きますか!