青い鳥の世界へ

人として厳しい中で生きていかなければならない中、少しでも良い世界になったら。そして、より明るく、清らかに、暖かく。

実体なく世界観

2010年10月20日 | 人生設計

政治家や企業化がよく言うものだが、「国際化、グローバル化」というものは、また「戦略的互恵関係」なるものは、何の実体も伴わない「言葉」だけのものでしかない。それは「実体なき世界観」ともいえるものである。

どんなに「国際化、グローバル化」とも言い「戦略的互恵関係」とは言っても、その立場の態度自体が地に着いていない。
先日私は短歌を一首寄せたが、

★ 人立てば 人を支える 人の世に
       睦み手に持つ 菊の香りは

この「人立てば」とは、次の「人を支える」ことのために「人が立つ」ことを言う。
これは一般に思っているように「自分は自分」という事ではなく、「自分は他のものを支える奉仕者だ」と受け止めなければ成り立たないのが、人の世であることを意味している。
このことをいいかえると、この自分の存在は全ての人を支える存在ともなる。
全ての人々となると全人類ということとなり、のみならず全人類を支えようとする事には必然として地球全体を支えようする広大さを持つ。

それに対して「国際化、グローバル化、戦略的互恵関係」などとは言っても、今日の「尖閣諸島(中国名・釣魚島)沖の中国漁船衝突事件に抗議するデモ暴動」やら、「戦略核削減、集束弾禁止、温暖化防止対策、生物多様性問題」などでは、得る事の方の権利主張に巻き込まれ、支えに回る方には立つことはない。
むしろ、他のものに自分への奉仕を求め、求めないとこうした実力行使したりする。それはいわゆる「大国主義」の傲慢さになっている。

「こちら立てればあちらが立たず」的な駆け引きではなく、こちらの身を捨てて他を支え、奉仕するという気概から、それは人に対してだけでなく総べての生命あるものに対して行う事に、実体ある世界観が発露してくる。



 

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