本釣亭日乗2

2022.7.22にt-cupブログの閉鎖に伴い2011.4月からの記事をこちらに引っ越してきました。

魚のソムリエ(追記あり)

2011-08-02 15:37:00 | 

この本にはやられました~!



いつものブックオフでたまたま関谷文吉著「魚味礼賛」中公文庫 1993 という本をちょっと前に見つけ、積ん読の山の中から読んだところ、ヤラレタ~!!



著者は浅草の老舗「紀文寿司」四代目の関谷文吉氏。









本業の傍ら文筆も執られ、その持論は「魚の旨さとは香りだ。良い素材を選ぶのは香りとの戦いだ。」とのこと。


魚にも果物と同様にその種類ごとの香りがある・・・。

私自身も(限られた経験の中からですが・・・)魚はその種類ごとの独特な香りがあるな~とは感じていたし、よく行く釣り魚に対してはある程度ブラインドテスト(利き酒のような・・いわば利き魚?)されても解るな~という感じは持っていました。(マコガレイ、マゴチ、マダイ・・・それぞれに独特の香りがありますね~。)


これらの香りを感じられるのも専業者・釣り師の特権ともいえますが、求める人に対しては当然供給はあります。(相応の対価をもって相応のところへ行けば。)


しかし、ワインに対するような「香り論」をもって魚と対峙した本は他に類を見ません。著者は魚・酒はもとより、音楽、文学にも造詣が深く、各項毎に礼賛される魚介の「香り」に対する表現を読むと、自分が口にしたことのないものに対しても限りない憧憬を掻き立てられずにいられませんでした。(ワインに通じる方は、日々その香りをどう表現したら第三者に伝えられるか、について相当苦心されているんではないでしょうか?)




魚好き、の方にはぜひ読んでいただきたいと思います。

特に「赤ワインの余韻を保つ近海シビマグロに漂う血の香り」の項は出色です・・・。





アマゾンで検索したところ、関谷氏の著書でヒットするのがもう一冊ありました。










「魚は香りだ」中央公論新社 1999



やはり関谷文吉氏の筆による魚香論。


前著に続いて関谷節全開ですが、8年半の月日を経て文章にはより軽妙な感もあり著者の達観を感じさせます。


「余韻の残る魚卵の味覚」の項には最上位に位置づけるものに「ハゼの卵」とあります。

しかし、「そのまま食べても煮たり焼いたりしてもそれほど美味しいものではない。」とあり、では如何に?と、思ったらハゼのマコで作ったカラスミのことを指している様子。

う~ん、マニアック。

でも、文章を読む中では本当にうまそう~ですよ!!






閑話休題・・・




昨日は休業日で、昼から夕方までの限られた時間を利用しての家族サービス?


三浦半島・小網代の船を利用した際、良く寄ったスーパー、「鈴木水産」の二階にある「豊魚亭」にてマグロ丼を食べてきました。


帰りには同スーパーで地魚を物色し、朝漁れのジンダと小羽(マアジとマイワシの若魚ね。)を格安でゲット。




カリカリの唐揚げになりました~(^^♪。


(`∞´)おっと、イワシ刺しは美味すぎて写真もとるの忘れてしまいました~。







残ったからあげクン達は「甘口南蛮漬け」と「辛口南蛮漬け」に変身!!

たくさん出来て明日以降が楽しみだ~。


ビ~ルに良く合う!日本酒にもこれがまた合うんですよ~。(*´∀`*)


今日のお供はキリンの新発売「アイスプラスビール」。このビール、少しアルコール高めで氷を入れるようにできてます。(氷を入れるとクリーミーな泡がいい感じで立つのです。)

二十ン年前に同タイプで「オンザロック」という商品(メーカー忘れました。)もありましたが、こちらの方が美味しく感じました・・・。