本釣亭日乗2

2022.7.22にt-cupブログの閉鎖に伴い2011.4月からの記事をこちらに引っ越してきました。

やや!寄生虫?

2011-08-22 03:37:00 | その他の釣り

久しぶりの更新です!!

最近はブログネタ外の遊びや仕事が忙しく、夜もバタンキュー・・でした。
(更新作業は夜の秘事なのです。)



最近の衝撃を受けたこと・・・というか、とにかく愕然としてしまったことを書きます。



(注1:これ以下は人によりショッキングな内容かも。特にニョロニョロ系の苦手な方は退出されたほうがよいかもしれません・・・(;゚Д゚)!)


(注2:記事の内容はあくまでも私見ですので、念のため。)









先日、マゴチ釣りの収穫を捌いているときのこと・・・。


数匹のマゴチを捌き、バット等に各部位ごとに並べていました。


全ての個体に真子があり、真子の大きさ、状態もまちまちでしたが、とりあえず利用する内蔵類は保冷剤の上にのせたステンレストレーにのせてありました。



「今日は真子は何にしようかな~。いつものように煮付けかな~。」などと考えながら何の気なしに真子を眺めていると・・・






衝撃画像になってしまうのでイラストにしてみました。




マゴチの真子もタラコと同じように普通は黄色味がかった赤褐色に、赤黒い血管(?)の筋が走っています・・・。


ところが、今日の真子は何か血管のような筋がやけにたくさん入っているな~、と思いました。

加熱したあとも見た目によくなさそうなので、取り除けるかな~と思い引っ張ってみました。すると、かなり太い血管状のものがスーッと何本も真子から抜き取ることができました。


抜き取った血管状のものは一腹から7~8本になりました。長さは5センチから10センチ位あります。



保冷したトレーの上に置いておくと真子の皮が温度変化で縮み上がって動くことがあります。ところが、この抜き取った筋状のものをよく見ていると・・・何か動いているようです。よ~くみているとどうも頭を左右に反復運動させています。

まさか虫か?と思ってよ~く見ていると、ゆっくりだけどクネ~、クネ~と確かに動いているようですよ、この赤い筋は・・・。 ゾゾ~ッ! Σ(゚д゚lll)






「こりゃ~虫だな~。」

申し訳ありませんが、虫かもしれない筋と真子は廃棄処分とさせていただきました。



本当に虫であればかなりのサイズだと思います・・・。

ただし、そうだとしても私自身聞いたことのない虫なので、やはり本能的に「正体不明」という点に恐怖感を感じるんですね~。



というのも、知らずに食べてしまうと地獄の苦しみとして名高い「アニサキス」、スルメや青物釣りに行かれる方にはお馴染み?のこの虫、釣り人ならどんな魚のどんなとこに多くいるのか多くの方は理解されていますよね。

スルメやカツオを捌くときには当然居そうな部位には十分目を凝らし、光に透かし取り除く、面倒なとき、心配なときはしっかり加熱、と心に構えがあれば実際にお目にかかっても何ら驚くことはないですよね。元来いるものなのですから・・・。

(ちなみに、ヒラメからアニサキスが出てきたときはびっくりしました。白身にはいない、と思っていたので・・・。カタクチイワシを捕食する魚には十分いる可能性があると思います。)











カツオのハラミにはアニサキス、胞子状虫(バーバパパみたいな、ニキビの芯みたいな白い粒状の虫)よくいますね。(予知した所にいるのはむしろ可愛げあり?)
















「寄生虫館物語」 亀谷 了 1994ネスコ/文藝春秋








各種メディアでもしばしば話題になる「目黒寄生虫館」(※JR目黒駅より徒歩15分。一度行ってみたいんですよ~。)この館長であり創業者の亀谷 了先生が書中で述べています・・・・・「動物であれば、寄生虫がいないということはまず考えられない。これは過去も未来も決して変わらない。」と。


つまり、危険な寄生虫、危険のない寄生虫、の知識をしっかり収集し、判然としない場合は生食はあきらめ、しっかり加熱するべき、ということですね・・・!。


しかし、書中にあるイタリア料理の名物珍味「Maccheroni di mare」(海のマカロニの意。)にはぶっ飛んだな~。フナ等のお腹の中に繁殖したサナダムシの幼虫とのこと!!だそうです。日本でも東北、北海道では同じものを食する地方があるそうです・・・。














さ~て、と

虫の話題からは少し離れて、最近読んだ本からです・・・。






「幻獣ムベンベを追え」 高野 秀行 2003集英社文庫






その道?では高名な「早稲田大学 探検部」の面々がアフリカはコンゴの奥地にあるテレ湖に棲むという怪獣「モケーレ・ムベンベ」の発見を賭け、赤道直下の密林でまさしく死線をさまよいながらも荒唐無稽、勇猛果敢なサバイバルの日々を送った記録。

最新鋭の機器類がことごとく無力なのも笑えるが、途中から食料はなくなるは悪性の熱帯マラリアにはかかるは、ポーター達の謀反は起きるはでもうメチャクチャ・・・なのに隊員たちが最後に見つけ出したのは・・・?



最後に解説で作家の宮部みゆきさんが絶賛していますが、このメチャクチャな人たちにある種の羨望を感じてしまったようで・・・私にもその気持ちはよ~く分かりました・・・。