本釣亭日乗2

2022.7.22にt-cupブログの閉鎖に伴い2011.4月からの記事をこちらに引っ越してきました。

5月・本との巡り会い

2013-06-22 23:57:00 | 







天気と読書量の相関性やこれ如何に・・・?



やはり爽やかで気候の良い時期は表をブラブラしたり、用事もどんどんこなせて本読みまで時間とエネルギーが回らない日が多いのか?




5月は読書量としては低調でした。





その分現在6月は梅雨真っ盛りで読書量は上昇中↑↑↑。


楽しくて読み終えてしまうのが勿体ない、という本に今年はどのくらい巡り会えるのか??





少ないながらも5月はそんな本に巡り合えたのはラッキーでした。



遅ればせながらウチ●の5月の読書の記録です・・・。














2013年5月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1262ページ
ナイス数:12ナイス






新版 株で1億円作る!新版 株で1億円作る!感想

書架に並べておくとかなりコッパズカしいタイトル。こっそり読みました。物事にはいろいろな切り口があることを教えてくれますが、所詮タラレバ・・・。チャートで成功した人はいないとも・・・。部分的に、売り買いのタイミングについてなどは参考になりそうな項もありましたが。

読了日:5月19日 著者:仁科剛平




風流江戸雀 (新潮文庫)風流江戸雀 (新潮文庫)感想

「柳多留」の世界のヴィジュアライズ。序文に寄せた田辺聖子さんの問い・・・「人生を楽しむすべにおいて、現代人と江戸人とどちらがより深く知っていたろうか。」は、読後に明確になりました。現代人は江戸人の足元にも及んでいない、と思います。解説は玉村豊男さん。数多くの人々に共感を呼び、名作を残した日向子女史もいまは鬼籍に入られましたが、本作品の最後には自身に残されていた時間をまるで予感したように静かに、しかし鬼気迫る様子さえ感じてしまう、まるで「遺書」のようなあとがきが印象に残りました。

読了日:5月11日 著者:杉浦 日向子




芥川龍之介全集〈6〉 (ちくま文庫)芥川龍之介全集〈6〉 (ちくま文庫)感想

高名ながらも未だ読んだことがなかった作品(歯車、河童、或阿呆の一生など)が多数載っていたので買ってみました。若くして文豪に見出され、死しては後世に知らぬ者なしの作家の晩年はあちら側とこちら側を行ったり来たりしていたようですね・・・。歯車を読みながらなぜか、つげ義春「ねじ式」を連想してしまいました。突き放されたような不安感こそが芥川作品の持ち味だと思うんですが、掲載作の中では夢、浅草公園が印象的でした。(教科書に載っていたトロッコ、羅生門は一生のトラウマ。)

読了日:5月2日 著者:芥川 龍之介




クワイエットルームにようこそ (文春文庫)クワイエットルームにようこそ (文春文庫)感想

(意識的に嫌悪感を催すような)イントロでグッと掴んでおいて、一項毎にキャラの立ちまくった人物が登場。あちら側に行ってイロイロあった後に無事こちら側に戻ってくる。流れとしては王道だが、随所に光るオノマトペのグロさ。ズンズビズヤ ズンズズビズーヤ パヤ!ドコドコドン!パヤパヤ!ドコドコドン! 暫く頭の中を「恋のフーガ」がリフレインしました。ラストが爽やか。人間愛を感じます。こういう作品は良いな~。(何!?内田有紀主演で映画化されているとな。要チエックだ。)

読了日:5月1日 著者:松尾 スズキ




素浪人横丁―人情時代小説傑作選 (新潮文庫)素浪人横丁―人情時代小説傑作選 (新潮文庫)感想

浪人ものアンソロジーか。ふむ、山手樹一郎か、読みたかった作家さんだ。山本周五郎以下は鉄板だなぁ。と思いサラっと読了。素晴らしいアンソロジーでした!各篇が見事に場面を瞼の裏に思い描くことができるような作品で、数々の映画監督の目に留まった作品、というのも頷けます。シリーズとして新潮文庫から出ている「親不孝長屋」「世話焼き長屋」「たそがれ長屋」もぜひ読んでみたい。山手樹一郎(やまて・きいちろう)も爽やかな読後感で更に読んでみたい作家さんでした。(←桃太郎侍の原作者として知られている方ですね。)

読了日:5月1日 著者:池波 正太郎,滝口 康彦,峰 隆一郎,山手 樹一郎,山本 周五郎

読書メーター







松尾スズキさんは読トモさんの影響を受け初読みでしたが、よかったなぁ。



「素浪人横丁」もとても良かった。選者は文芸評論家の縄田一男さん。

さしたる期待もせずに手にとった一冊だったが、シンパシーを感じましたgood


読後に思わず新潮文庫のこのシリーズ(人情時代小説傑作選)を大人買いしちゃいましたよ。








今年ももうすぐ折り返し・・・気がついちゃいましたね!?

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