本釣亭日乗2

2022.7.22にt-cupブログの閉鎖に伴い2011.4月からの記事をこちらに引っ越してきました。

「忘れられた日本人」4月読書の記録

2016-05-23 01:24:00 | ノンジャンル



ここ数日、アナゴの様子は・・・?だったこともあり、今夜は自宅待機しております。

したらば、先月はまとめそびれてしまった読書メーターでもまとめとおきましょう。


最近は、朝家を出てから帰宅するのは16時間後だったりして中々の社畜っぷりですから、読書も中々できません(泣)4月は4冊ですよ!


でも、宮本常一著「忘れられた日本人」は良かったなぁ。名著です。








2016年4月の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:1260ページ
ナイス数:22ナイス



忘れられた日本人 (岩波文庫)忘れられた日本人 (岩波文庫)感想

盲目の乞食老人が語る本書中の「土佐源氏」は宮本常一氏の代表作としてあまりにも有名なのは、読後に知った。野卑で赤裸々な前近代の庶民の「性」をルポという形で心情豊に再現したその作品には心を打たれた。折しも読売書評で井出幸男著「宮本常一と土佐源氏の真実」が紹介され、土佐源氏は宮本氏の創作ではないかという説が有力になっているようだが、そちらも是非一読させていただくとする。いずれにしろ「土佐源氏」、「梶田富五郎翁」、「私の祖父」など燦然と輝く作品群であることは疑いようのない事実。★★★★★
読了日:4月20日 著者:宮本常一



手離す技術 20年間無敗、伝説の雀鬼の「執着転換力」 (講談社+α新書)手離す技術 20年間無敗、伝説の雀鬼の「執着転換力」 (講談社+α新書)感想

断捨離本ではないです。伝説の雀鬼・桜井章一氏が人生においても勝負においてもこだわりが(特に成功体験に基づいた)失敗のもとであることを説いています。経験則に則った深みのある言葉もありますが、ベストセラー第3弾ともなると、さすがに章立ても苦しい部分あるようで・・・。サクッと読める一冊です。★★☆☆☆
読了日:4月15日 著者:桜井章一



孤独について―生きるのが困難な人々へ (文春文庫)孤独について―生きるのが困難な人々へ (文春文庫)感想

「人を裁くものは自分も裁かれる。」著者がのたうち回りながら結論付けた。「哲学やるのは半病人」と、おっしゃるが、何事にも妥協を許さない性質の方が行きつく究極のところが「哲学」。終章「孤独に死にたい」にある姉の死のエピソードにすべてのエッセンスが凝縮されていいる。様々な問いを大切に抱え、ごまかすこと無く真剣に考え続けることによって自分固有の人生の「かたち」を探り当てることができる、という著者からのメッセージがしっかり伝わってきた。
読了日:4月10日 著者:中島義道



人の砂漠 (新潮文庫)人の砂漠 (新潮文庫)感想

久し振りの沢木耕太郎は遂に「人の砂漠」。今やノンフィクションの古典といえる作品。手元の新潮文庫版は平成22年10月25日四十四刷。まだ若き作者の筆致に、「深夜特急」を貪り読んだ北海道行きのフェリーの夜を思い出した。8編のうち「見えない共和国」に登場する海の向こうの幻の島「ハイ・ドナン」、丁度併読していた司馬遼太郎「沖縄・先島への道」に登場する幻の島「パイ・ハテルマ」に見事にシンクロ。人の「砂漠」というよりもどちらかといえば「オアシス」的な話もあり、真実追及一点にフォーカスした文章に読み継がれる理由を見た。
読了日:4月5日 著者:沢木耕太郎




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