本釣亭日乗2

2022.7.22にt-cupブログの閉鎖に伴い2011.4月からの記事をこちらに引っ越してきました。

年間目標100冊未達(涙)

2014-05-23 01:16:00 | 









「読書メーター」を始めて、このゴールデンウイーク明けでまる二年。


これは自分の読書の記録、忘備録にもよいのですが、何といっても他の読書家さんからの色々な影響を受けられる、というのが一番の魅力です。



ベストセラーだけに注目した情報や、書店の棚からは得難い、ディープで素敵に楽しい本の情報が入手できます。

また、自分自身が発信者として、感じるところの大きかった本、楽しかった本を未知の人も含めて広く紹介することができます。



ゆるりとした読書も乙なものですが、限られた人生、限られた時間の中で読むことができる本の数は?と、考えると本当に限られたもの。


いくつになっても知らなかったこと、新鮮な考えに出会えるというのはウレシイことです。

より沢山の「ウレシイ」を感じるためにも「年間100冊読破」、という目標を掲げているんですが、早2年目で辛くも未達となってしまいました。(涙)



心機一転、3年目は100冊達成目指し、あわよくば二年目の分もリカバリーし、「3年間で300冊」も目論みます。

(あ、奥の手、という訳ではないのですが、感じるところの多かった場合は、漫画もカウントしますよ。水増しじゃないですよ。本当にホント。)







と、いうことで、駆け込みで頑張ったんですが、目標未達に終わった4月分の読書の記録です・・・







2014年4月の読書メーター
読んだ本の数:14冊
読んだページ数:2875ページ
ナイス数:27ナイス






和食の設計図 (講談社のお料理BOOK)和食の設計図 (講談社のお料理BOOK)感想


「春の献立」 主菜 たいの木の芽焼き 副菜 うどとにんじんのきんぴら 副々菜 キャベツと絹さやのお浸し 汁 あさりの潮汁 ご飯 青まめご飯。その日手に入った新鮮な旬の食材で、この献立を応用してみてください。主菜を鶏肉と竹の子の煮物、あるいはえびの木の芽揚げに変えても良いと思います。当意即妙の精神。本日、再現させていただいた春の献立、勢ぞろいした春の旬味に春を満喫することができました。感謝。

読了日:4月30日 著者:野崎洋光



忌中 (文春文庫)忌中 (文春文庫)感想

久しぶりの長吉っあん。が、やはり、圧倒的な人間の負圧を感じさせられる。好調な時には見えないが、確かにあるんだよ。誰の隣りにも常に・・・。「忌中」も「神の花嫁」も「古墳」も、名短編といってよいと思います。共通するのは、どこまでが実話で、どこからがフィクションなのか、曖昧模糊としているのに、とてもリアルであること。解説・水原紫苑の「目を背けたくような無残さをもつが、その中には必ず純愛が泥中の蓮のように花開いている。おそろしく美しい一冊である。」に深く同感。

読了日:4月29日 著者:車谷長吉



男女のしかた―江戸・明治の艶学 (ちくま文庫)男女のしかた―江戸・明治の艶学 (ちくま文庫)感想

文豪の孫の筆による、一部の好事家にのみ高名であった古典的性の指南書、「閨の御慎しみの事」「男女仕附方」「女閨訓」の現代マンガ訳。中でも、草双紙の「だんじょのしつけかた」は、夏目氏が「江戸の爛熟文化の結晶」とまで絶賛する名著(?)。しかし、マンガなだけに我が家ではその辺に置いておくと・・・危険なのでどこかにしまっておくことにします。

読了日:4月28日 著者:夏目房之介



はじめての陶芸とやきものはじめての陶芸とやきもの感想

全国の有名どころのやきものについて知りたくなって、ちょっと古い本ですが、購入。各地の主な窯場の歴史と特徴をカラー多用で紹介しています。巻末のやきもの市とショップのガイドも役に立ちそう。少しづつ我が家の普段使いの食器も自分で選んだものにしていきたいなあ・・・

読了日:4月27日 著者:吉田明



本田宗一郎 危機の決断 夢・マン島レースへの挑戦本田宗一郎 危機の決断 夢・マン島レースへの挑戦感想

昭和29年、3月、ホンダは始業以来最大の経営危機に陥った。その時期にあえて本田宗一郎は従業員に対して驚愕の「世界制覇宣言」をする。本田宗一郎伝説のアウトラインを知るには良きテキスト。逆境をむしろ追い風に変えてしまう、技術と創意がまさにホンダイズム。良きパートナーと、時代さえも味方につけ、昭和33年から3年間で株価は51倍。21世紀を迎えた現在も、宗一郎少年の見た夢は、それを継ぐ者の手により空を、世界の隅々を、駆け巡っている。

読了日:4月26日 著者:倉本久



台所道具の楽しみ (とんぼの本)台所道具の楽しみ (とんぼの本)感想

台所道具も凝り始めたらキリないね。売り場を見るのは楽しいです。○○用、××用、とついつい欲しくなっちゃいます。しかし、結局使い倒すのは定番のシンプルなもの。「最初はこんなもんで」も厳禁。魚捌き始めたころにヨーカドーで買った安い包丁セットも捨てるには忍びなく、「いいのが欲しいよ~~」と、言いながら使い続けて早二十ン年。もう、行けるところまで行きます。たぶん。年季の入った道具の美しさが再認識できる本です。大森のダイシン百貨店に今度行ってみよう!

読了日:4月25日 著者:平松洋子



井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室 (新潮文庫)井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室 (新潮文庫)感想

実用のために、読んでみました。以下忘備。●いい文章とは、自分にしか書けないことを、どんな人でも読めるように書く。これに尽きる。●字引は自分のそばに置いておく。辞書なしに「俺は文章を書くぞ」というのは車が無いのに「運転するぞ」とほとんど同じこと。●文章は「いきなり核心から入る」ことが大事。短期記憶のキャパシティーに合うように書かないと。概ね7~8語。漱石もこれを徹底してやった。●自分を指す人称代名詞は、ほとんどの場合、全部、削ったほうがいい。etc...詳細は本文、ですが、段落タイトルだけで目からウロコ。

読了日:4月25日 著者:井上ひさし



「クレーム」相手が引き下がる対応のコツ―すぐに解決できる交渉の技術 (日文新書)「クレーム」相手が引き下がる対応のコツ―すぐに解決できる交渉の技術 (日文新書)感想

仕事絡みの読書。結局、コミュニケーションはノンバーバルなメッセージ(態度・表情)も重要であるが、バーバル(言語)においても、如何にできる限りの誠実味が伝えられるか、が肝要。そのためにも、様々な言い回しや慣用句の引き出しを充実させておくのがよろしいですね。壁に書いて張っておこうかしら?自身と家族、会社を守るためには日々修練、ですね・・・

読了日:4月22日 著者:神岡真司



ふつうがえらい (新潮文庫)ふつうがえらい (新潮文庫)感想

「子供なんか大嫌い!」だった佐野洋子が、自身の息子出産を機に180度転向。我が息子だけは世界一可愛い、「それまでの秩序は崩壊した」。どれだけのものか、ありったけの言葉で綴られています。男親とは全く違う受け止め方に愕然。息子の成長~親離れの時期までの日々の交々や交友関係、自身が子供だった頃の記憶をどストレートな、ピカピカ光り輝く言葉で遺されました。3ページ前後のエッセイが大体なのでとても読みやすい本です。

読了日:4月21日 著者:佐野洋子



人たらしの流儀人たらしの流儀感想

佐藤優とはどのような人物なのか、著書を読むのは初めてだったのですが、選択ミスかな。内容は、そうだよな・・・とは思えるが、(主にビジネス上での)人付き合いの上での割とありきたりなハウツーもの。「国家の罠ー外務省のラスプーチンと呼ばれて」(新潮社)を読んだほうがよかったのか?とにかく、たくさん本を読む方であることは分かりました。

読了日:4月21日 著者:佐藤優



そらトびタマシイ (アフタヌーンKCデラックス)そらトびタマシイ (アフタヌーンKCデラックス)感想

再読。今やブルータスが特集を組むまでの大御所、五十嵐大介の「幻のデビュー作」が読めます。初期の作品群ということで、初読の際には気付かなかったが、様々な先達からの影響が読んで取れました。もちろん、圧倒的な画力や感性はデビュー時からのものですが、多方面にチャレンジ、という感じかな。アニミズムや、生命の源である「食」にまつわるストーリーが多し。もし、五十嵐作品を未読の方がいらしたら、「魔女」(1・2、小学館IKKICOMIX)は絶対のおススメですから試してみてください。

読了日:4月20日 著者:五十嵐大介



豪快にっぽん漁師料理 (集英社新書)豪快にっぽん漁師料理 (集英社新書)感想

今日的にはありきたりになってしまった漁師料理も多いが、元来の漁師式の手順で分類した「第四章 漁師料理の分類と特色」を見ると、漁師が船上で腹を満たした沖料理と海女や海士が浜で作った浜料理からの起こりが知れて非常に興味深い。一方、作者が長年の取材を基に構成したにしては単に各地の漁師料理の羅列にとどまってしまっている部分が多いのは残念。薩摩半島から伝播した「焼き切り」が土佐で「カツオのたたき」に変化したという件は納得。土地の漁師に料理名を尋ねると「料理名なんてないよ」とそっけなかった。これぞ漁師料理。

読了日:4月17日 著者:野村祐三



街場の現代思想街場の現代思想感想

内田樹の本を初めて読んだ。しばらくは座右の書!?。「鬼神は敬してこれを遠ざく。」・・・敬語、それは生存のための「道具」なのである。他方、「結婚とはそういうことだったのか」と、開眼。他、敬語について、給与について、フリーターについて、結婚・離婚について、想像力と倫理について等々考えを深化させたい向きにはおススメ。世の中のなんだか分からないが嫌な感じのする事柄について、どのように付き合っていったらよいか、参考になる言葉の宝庫。あ、装丁はやはりクラフト・エヴィング商會。ブログ「内田樹の研究室」もお気に入り登録。

読了日:4月9日 著者:内田樹



いつもの毎日。 衣食住と仕事 (集英社文庫)いつもの毎日。 衣食住と仕事 (集英社文庫)感想

「暮らしの手帳」元・編集長のおっしゃることは流石に耳に痛い。衣食住・仕事に松浦流の手法を取り込めればそれはスッキリ気持ちよく格好もよさそうだ。が、しかし、プチ文化資本家的なものに懐疑心を抱いてしまうのは私自身がプロレタリア的階級意識の保持者であることの表れなのかもしれません。。ま、なによりも開きがあるのは、その行動パターンと生活パターン。こちらは生活臭フンプンといったところですから(笑)

読了日:4月4日 著者:松浦弥太郎





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最近のお気に入りは「内田 樹」に「水上 勉」。

箸休めに「魚関係」・・・









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