◇ 「あなたと同じ人はいない」
「あなたと同じ人はいない!」 研修やセミナーのときによく話す。
忙しくなると余裕がなくなり、つい、「わかるだろう」「できるだろう」と自分と同じ能力があると思ってしまう。考え方さえも同じであると決めつけてしまい、わからなかったり、出来なかったりすると、そのギャップに怒りをぶちまけてしまう。同じ仕事をしているとやりがちなこと。 新入社員にこれをしてしまうと対応できない。恐れおののいて、距離を置かれてしまったり、最悪の場合は離職にもつながったりする。
後で後悔することになるので、そうしないようにアンガーマネジメントなどのテクニックを使いながら、冷静さを失わないでくださいと指導する。
◇ 「あなたとすべてが違う人もいない」
一方、「あなたとすべてが違う人もいない」ということを最近講義に入れだした。
苦手な人、嫌だと思う人がいると、距離を置いてしまい関わらないようにする。場合によっては、批判や非難、ひどいときはその人自身を否定してしまうこともある。
このような考えや態度は、言葉にしなくても相手に自然伝わる。 そうなるとお互いギスギスした関係になってしまう。 今後、まったく関わらないのであればいいが、仕事や活動、近所づきあいなどで引き続き何らかの関わりをもつのであれば、考え方を工夫しなければならない。
◇ 同質と異質
実は、私にも苦手な人が結構いる。そのうちの一人に、この人の考え方や発言の多くは理解できないなぁ。言っていることはわかるけど、そのやり方は私にはできない。リズムやペース、スピード感も全然違う。この人と、ずっと同じ時間を過ごすのは辛いと正直感じる。
そんなときに私は、一拍おいて「私とすべてが違う人もいない」を自分に投げかけるようにしている。
冷静になれば同じようなところもある。その苦手な人とはほぼ同年代で、地域こそ違えども子どもの頃の話をすれば、お互いイメージしていることが同じで「それあった。わかる」となる。
この一拍をおくことで、見方も変わる。
私のもっていないものがあり、すごいと思える部分もある。私は営業が苦手。特に飛び込み営業で、玄関で一言で断られると、すぐ心が折れてしまう。そんなことではダメだ、克服しなければ、とわかっていても、慣れない。しかし、その人は全然苦にせず、次々と諦めずにグイグイいく。
相変わらず一緒にずっといることはできないが、長けているところは話を聴いて、参考にできている。このコラムを書けているのも、苦手な人のお蔭だ、と考えれば付き合い方も変えられる。
同質の中の異質、異質の中の同質。いろいろな人の中で仕事をしたり生活したりしているのが私であり、あなたである。
「あなたと同じ人はいない!」 研修やセミナーのときによく話す。
忙しくなると余裕がなくなり、つい、「わかるだろう」「できるだろう」と自分と同じ能力があると思ってしまう。考え方さえも同じであると決めつけてしまい、わからなかったり、出来なかったりすると、そのギャップに怒りをぶちまけてしまう。同じ仕事をしているとやりがちなこと。 新入社員にこれをしてしまうと対応できない。恐れおののいて、距離を置かれてしまったり、最悪の場合は離職にもつながったりする。
後で後悔することになるので、そうしないようにアンガーマネジメントなどのテクニックを使いながら、冷静さを失わないでくださいと指導する。
◇ 「あなたとすべてが違う人もいない」
一方、「あなたとすべてが違う人もいない」ということを最近講義に入れだした。
苦手な人、嫌だと思う人がいると、距離を置いてしまい関わらないようにする。場合によっては、批判や非難、ひどいときはその人自身を否定してしまうこともある。
このような考えや態度は、言葉にしなくても相手に自然伝わる。 そうなるとお互いギスギスした関係になってしまう。 今後、まったく関わらないのであればいいが、仕事や活動、近所づきあいなどで引き続き何らかの関わりをもつのであれば、考え方を工夫しなければならない。
◇ 同質と異質
実は、私にも苦手な人が結構いる。そのうちの一人に、この人の考え方や発言の多くは理解できないなぁ。言っていることはわかるけど、そのやり方は私にはできない。リズムやペース、スピード感も全然違う。この人と、ずっと同じ時間を過ごすのは辛いと正直感じる。
そんなときに私は、一拍おいて「私とすべてが違う人もいない」を自分に投げかけるようにしている。
冷静になれば同じようなところもある。その苦手な人とはほぼ同年代で、地域こそ違えども子どもの頃の話をすれば、お互いイメージしていることが同じで「それあった。わかる」となる。
この一拍をおくことで、見方も変わる。
私のもっていないものがあり、すごいと思える部分もある。私は営業が苦手。特に飛び込み営業で、玄関で一言で断られると、すぐ心が折れてしまう。そんなことではダメだ、克服しなければ、とわかっていても、慣れない。しかし、その人は全然苦にせず、次々と諦めずにグイグイいく。
相変わらず一緒にずっといることはできないが、長けているところは話を聴いて、参考にできている。このコラムを書けているのも、苦手な人のお蔭だ、と考えれば付き合い方も変えられる。
同質の中の異質、異質の中の同質。いろいろな人の中で仕事をしたり生活したりしているのが私であり、あなたである。