「爆蘭」の名は線香花火が爆ぜている様に、赤い花が疎らに咲くところから、
日中の暑い時間帯を避け、少し日差しの和らぐ午後3時を過ぎた頃から咲き始めるので、
別名をサンジソウ(三時草)とも言います。
日本へは明治の初め頃、観賞用として輸入されましたが、現在はあまり栽培されず、ほとんどが
野生化して郊外の農道脇や空き地で咲いているようです。
同じ南米原産のユウゲショウが最近では少し郊外へ行けば、どこででも見られるのに対して、
このハゼランが一般に馴染みが薄いのには、数の上で少ないこともありますが、花の咲くのが
夕方の3~4時間という、人の目に止まらない限られた時間帯ということもあるのでしょう。
ハゼラン<スベリヒユ科 ハゼラン属> 南米原産 帰化植物
葉は多肉質で軟らかく、南米ではこの若い葉を野菜として利用しているそうです。