この植物自体は、畑地の側や公園の隅でいつも見ているのですが、このように花をたくさん
付けているのを見た記憶がありません。
画像は朝の8時前に通りかかった時のものですが、午後4時前に同じ場所を
通った時には、花はすでに跡形もなく消え去っていました。
これで今まで花を見られなかった理由がわかりました。どうやらこの花は、少し涼しくなった今の時期
それも午前中の涼しい内しか花を見せないようです。
この草は繁殖力が強く、地を這ってどんどん増えていくところから畑地では厄介な雑草ですが、
葉と茎は塩水でゆがいてサラダやおひたしにして食べることができます。
スベリヒユの名前は多肉質の葉や茎をゆがくと、多量の粘液が出てヌメリの食感があるところから
スベリヒユ<スベリヒユ科 スベリヒユ属>
非常に乾燥に強い構造を持った植物です。水分蒸発を防ぐため、夜に気孔を開いて二酸化炭素を摂取し
日中は、気孔を閉じたままで光合成ができます。
また分厚い葉や茎に含まれる水分も粘液質で、耐乾燥性を持っている可能性があります。
同科同属の近似種では、園芸種のマツバボタンやハナスベリヒユ(ポーチュラカ)などがあり、
属の異なるものではハゼランなどがありますが、何れも葉は多肉質で乾燥に強い構造を持っています。