沢筋や半日陰になった水辺でよく見る花です。
「鳳仙花ににてるな」と感じた人は、かなり観察力にすぐれています。
ホウセンカ(鳳仙花)はツリフネソウ科ツリフネソウ属の園芸品種で
花の構造や多汁の茎、熟した果実に触ると種子が飛び散るなど、多くの共通点があります。
また園芸種でハナツリフネソウというのがありますが、こちらは西ヒマラヤ原産のツリフネソウで、
花の色が白とピンクのツートンカラーのものなどがありますが、花の形は日本のツルフネソウと
非常によく似ています。
ツリフネソウ<ツリフネソウ科 ツリフネソウ属>
この花の構造はちょっと変わっていて、萼は後に伸びた距を持つものが1枚と、上から見える2枚の合計3枚
花弁は前方から見て、上に向かって伸びるものが1枚と、下側の左右に広げたものが2枚の合計3枚
雌蕊と雄蕊は花の内面上部にあって、柱頭のまわりを取り巻くように、雄蕊が合着しているので、
一見、自家受粉してしまいそうですが、先に雄蕊が熟し、脱落した後に雌蕊が熟することで自家受粉を避けています。
こちらはストック画像ですが色違いのキツリフネです