山と自然の雑学ノート

山歩き&散歩道で出会った植物などの記録

ツリフネソウ(釣船草)

2009-09-27 21:54:36 | 双子葉離弁花

沢筋や半日陰になった水辺でよく見る花です。

「鳳仙花ににてるな」と感じた人は、かなり観察力にすぐれています。


ホウセンカ(鳳仙花)はツリフネソウ科ツリフネソウ属の園芸品種で

花の構造や多汁の茎、熟した果実に触ると種子が飛び散るなど、多くの共通点があります。


また園芸種でハナツリフネソウというのがありますが、こちらは西ヒマラヤ原産のツリフネソウで、

花の色が白とピンクのツートンカラーのものなどがありますが、花の形は日本のツルフネソウと

非常によく似ています。


ツリフネソウ<ツリフネソウ科 ツリフネソウ属>



この花の構造はちょっと変わっていて、萼は後に伸びた距を持つものが1枚と、上から見える2枚の合計3枚

花弁は前方から見て、上に向かって伸びるものが1枚と、下側の左右に広げたものが2枚の合計3枚

雌蕊と雄蕊は花の内面上部にあって、柱頭のまわりを取り巻くように、雄蕊が合着しているので、

一見、自家受粉してしまいそうですが、先に雄蕊が熟し、脱落した後に雌蕊が熟することで自家受粉を避けています。



こちらはストック画像ですが色違いのキツリフネです

コメント (2)
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