読書日和

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「ハリー・ポッターと死の秘宝(上)(下)」J・K・ローリング

2009-02-04 22:24:17 | 小説
今回ご紹介するのは「ハリー・ポッターと死の秘宝(上)(下)」(著:J.K.ローリング)です。

-----内容&感想-----
ものすごい大激戦。
序盤から息をもつかせぬ怒涛の展開。

「ゴドリック・グリフィンドールの剣のみが、スリザリンの継承者を打ち負かすことが出来ると―」

今までのハリー・ポッターシリーズでは終盤に山場があったのですが、今回は何度も山場がありました。
(上)、(下)を通じて動きの速い展開になっていて、ピンチを切り抜けた途端すぐに次のピンチが…という感じでした。

「死んじゃダメだ。死なないで―」
「ハリー……ポッター……」

今回はたくさんの人が戦いの中に散っていきました。
今までのシリーズに出てきた人たちが次々と倒れていき、衝撃を受けました。

死に際の、息苦しいゼィゼィという音が―
「僕を……見て……くれ……」

五巻と六巻でも重要な人物の死がありましたが、今回はその比ではなかったと思います。

「そんな―そんな―そんな!」
最後の笑いの名残が、その顔に刻まれた―

ハリー・ポッターシリーズは魔法使いの物語ですが、いくら魔法をもってしても、死んだ人を生き返らすことは出来ません。
ドラゴンボールのようにはいかないのです。
それだけに、もうこの人が戻ることはないのだと思うと、とても寂しいものがありました。


今回の「死の秘宝」は映画化したらかなり面白いのではと思いました。
特に(下)ではものすごい人数が入り乱れての大激戦になるので、映像で観てみたい気がします。

「僕たちは戦うんだ」

魔法戦争という言葉が思い浮かぶような、ハリー・ポッター史上最大規模の戦いでした。

「何をしようが無駄なことだ。俺様には敵わぬ。」
「ハリー・ポッターを差し出せ」

緊迫した場面に、一体何度遭遇したことか…
そのたびに、ハリーと仲間たちの無事を祈りました。

「俺様が攻撃すれば、こんどは何がおまえの死を防ぐと言うのだ?」
「一つだけある」ハリーが言った。

ハリー・ポッター、不死鳥の騎士団、ダンブルドア軍団、ホグワーツの教授陣、ケンタウロスetc…
ヴォルデモート卿、死喰い人、巨人族、狼人間、吸魂鬼、巨大蜘蛛etc…
壮絶な戦い、胸を引き裂く別れ。
果たしてハリーは「生き残った男の子」になれるのか?
ついに明かされる驚くべきハリーの運命とは。。。

興味を持たれた方はぜひ、ハリー・ポッターシリーズを読んでみてください。
一ページ目を開けば、そこから壮大な冒険が始まります。
そして「死の秘宝」まで来れば、数々の謎も解け、大きな感動を得ることになると思います。

2002年の暮れに初めて読んで以来、素晴らしい物語に何度もドキドキさせられました。
児童書の枠を遥かに超えた、大傑作だったと思います。
さらば、ハリー・ポッター!!


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