読書日和

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ハトの乱

2009-06-15 23:57:26 | ウェブ日記
最近政治の世界が大変なことになっています
ここ数日「ハトの乱」なるものがメディアを席巻しました。
このネーミングは微妙なところですが、乱の内容は極めて影響の大きなものでした。

日本郵政の社長人事問題で、取締役会が西川社長の再任を決めたことについて、鳩山総務大臣が猛反発。
「正義に反する」というのが鳩山総務大臣の言い分でした。
断固反対の姿勢を崩さず、やがて事態は政界全体に波紋を広げていきました。
鳩山総務大臣VS日本郵政の対立は、いつの間にか

鳩山総務大臣+野党勢VS小泉元総理を初めとする郵政民営化に尽力した人たち(郵政民営化推進派)+麻生総理
の様相を呈するようになっていました。
麻生総理は微妙な立ち位置でしたが、鳩山総務大臣と意見が対立していたので、上記のような分類になると思います。
こうなるともう簡単には終息させることが出来ず、あわや自民党自体に亀裂が走るというところまで行きました。
その後先週末に鳩山総務大臣が辞任して、流れは西川社長の続投のほうに傾きましたが、一連の騒動で自民党はかなりのダメージを受けることになりました。
回復しつつあった内閣支持率は再び急落し、予断を許さない状況になってきました。
どうも政治の流れ自体が変わってしまった印象を受けます。

本来最も強い力を持つはずの麻生総理は、この問題において存在感を発揮することが出来ませんでした。
麻生総理自身、小泉元総理から「絶対(西川社長を)代えるなよ」と釘を刺されていて、すんなりと問題解決出来る状況ではなかったようです。
これにより、鳩山総務大臣と麻生総理の意見が食い違い、閣内不一致という状態になりました。
今日の報道を見る限り、この問題の初期の段階では、麻生総理も鳩山総務大臣と同じく西川社長を交代させることを考えていたようです。
しかし西山社長を降ろすということは、郵政民営化に反する行為だという意見が予想以上に強かったようです。
これが麻生総理の考えを変えさせる要因になったようですね。

結果的に内閣支持率を大幅に下げてしまうことになり、「ハトの乱」はまさに乱として、大きな影響を及ぼしました。

私的には鳩山前総務大臣(ここから前総務大臣とします)も、なにもそこまで断固反対しなくても…という印象を持ちました。
法律上は郵政の社長を決める最終権限は総務大臣にあるようですが、それにしてもちょっとやりすぎなのではという気がします
それでも、鳩山前総務大臣が言っていること自体は正論でした。
日本郵政に不祥事が相次いでいるのだから、トップが責任を取って辞めるべきというのは、一般の企業でもあることです。
何となくパフォーマンスに見えてしまったので、やりすぎなように映ったのだと思います。
最後まで信念を貫いたのはブレがなくて良いと思いますが、一連の騒動で自民党はガタガタになってしまいました。
予断を許さないとはまさにこのことで、私自身の政治への関心も高くなっています。
この先どうなっていくのか、注目です。